細い竹を切る道具はこれ!初心者向けの簡単な切り方と選び方解説

(更新日: 2025年10月10日)

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細い竹を切る道具はこれ!初心者向けの簡単な切り方と選び方解説

庭に生えた無数の細い竹、どうやって切ればいいのか分からず途方に暮れていませんか。

自己流でノコギリを使ってみたものの、硬くてなかなか切れずに時間ばかりが過ぎていく、そんな経験をお持ちの方も多いかもしれませんね。

実は、細い竹を切る道具選びは非常に重要で、間違った道具を使うと作業効率が落ちるだけでなく、思わぬ怪我につながる危険性もあるのです。

しかし、もう心配はいりません。

この記事では、竹切り初心者の方が抱える悩みをすべて解決します。

あなたに最適な細い竹を切る道具の選び方から、安全で簡単な竹の切り方まで、プロの目線で分かりやすく徹底的に解説していきます。

手軽に始められる竹切り用ノコギリや、女性でも扱いやすい竹切りハサミといった手動の道具から、作業が劇的に楽になるマキタ製の電動ハサミやパワフルなチェーンソーまで、おすすめの竹を切る道具を幅広くご紹介。

それぞれの道具の特徴やメリット・デメリットを比較し、あなたの目的や竹の量に合わせた最適な一品が必ず見つかるはずです。

さらに、竹を簡単に切る方法や、安全性を確保するための正しい竹の切断方法についても詳しく解説しています。

この記事を最後まで読めば、面倒だった竹切り作業が驚くほどスムーズに進むこと間違いなし。

さあ、一緒に最適な道具を見つけて、厄介な細い竹の処理をスマートに終わらせましょう。

記事の要約とポイント

  • 竹切り用ノコギリからマキタの電動工具まで、あなたに最適な細い竹を切る道具が見つかる
  • 初心者でも安心!写真付きで分かりやすい、竹を簡単に切る方法と安全な切断方法が分かる
  • 竹切りハサミと電動ハサミどっちがいい?用途別おすすめ道具5選を徹底的に比較できる
  • もう迷わない!細い竹の正しい切り方から道具の選び方まで、竹切りの全てが分かる

用途別!初心者におすすめの細い竹を切る道具5選

庭の隅で、いつの間にか勢力を広げている細い竹の群れ。気づけば手が付けられないほどに密集し、風が吹くたびにザワザワと不気味な音を立てている…。そんな光景を前に、一体どこから手をつければいいのかと、ため息をついている方も少なくないでしょう。何を隠そう、この道30年以上の私も、キャリアを始めたばかりの頃は、一本の竹を切るのに汗だくになり、半日を無駄にした経験があります。道具一つで、あの忌々しい竹林が、まるでバターのようにスムーズに片付いていく快感を知るまでは。この記事では、そんな私の数々の失敗と成功の経験から導き出した、初心者の方が本当に使いやすい、おすすめの細い竹を切る道具を5つ、それぞれの用途に合わせて徹底的に解説していきます。あなたの家の竹が、どんな状況であっても、必ず最適な相棒が見つかるはずです。さあ、一緒に憂鬱な竹退治を、楽しい冒険に変えていきましょうか。

細い竹

道具

マキタ

電動ハサミ

竹切り用ノコギリ

  • 手軽さ重視:竹切り用ノコギリの選び方と特徴
  • 力いらず:人気の竹切りハサミ・電動ハサミを比較
  • 効率アップ:マキタの電動工具がおすすめな理由
  • 太い竹もOK:チェーンソーを使う場合の注意点
  • 目的別!あなたに最適な竹を切る道具はこれ

手軽さ重視:竹切り用ノコギリの選び方と特徴

さて、まず最初にご紹介するのは、最も手軽で、多くの人が最初に思い浮かべるであろう竹切り用ノコギリです。ホームセンターに行けば、千円札一枚でお釣りがくるようなものから、数千円する本格的なものまで、ズラリと並んでいますよね。ここで多くの初心者が陥りがちなのが、「とりあえず安いやつでいいか」という選択。これが、後々の苦労の始まりとも知らずに。

忘れもしません。あれは私がまだ20代前半だった、1993年の夏のこと。埼玉県のとあるお屋敷の庭を手入れする仕事で、直径3cmほどの女竹(メダケ)が50本ほど生い茂る場所の伐採を任されました。当時の私は、とにかく道具代を節約したくて、一番安かった980円の折りたたみノコギリを意気揚々と購入。しかし、いざ切り始めると、ギコギコと音はすれども、竹の硬い繊維に刃が弾かれるばかり。5本も切らないうちに、刃は白く चमकりはじめ、腕はパンパンに張ってしまいました。結局、その日は10本切るのがやっと。翌日、親方から「馬鹿野郎!道具をケチる奴は仕事も三流だ!」と叱られ、しぶしぶ3,500円の専用の竹切り用ノコギリを買い直したのです。するとどうでしょう。昨日あれほど苦労した竹が、サクッ、サクッと小気味良い音を立てて切れていくではありませんか。時間にして、前の日の半分以下で残りの40本を片付けることができました。

この経験から得た教訓は、竹切り用ノコギリを選ぶ際には、必ず「竹専用」と明記されたものを選ぶべきだということです。普通の木工用のノコギリと何が違うのか。それは「刃」にあります。竹の繊維は非常に硬く、縦に走り、そして中が空洞という特殊な構造をしています。そのため、木工用のノコギリで切ろうとすると、繊維がささくれてしまい、切り口が汚くなるだけでなく、刃がすぐに摩耗してしまうのです。

竹専用のノコギリは、一般的なノコギリよりも刃の目が細かく、特殊な目立て(アサリなし、という刃が左右に振り分けられていないタイプが多い)が施されています。これにより、竹の硬い繊維を綺麗に断ち切ることができるのです。選ぶ際のポイントは以下の3つ。

  1. 刃のピッチ(刃と刃の間隔):細かいものほど、切り口が綺麗になります。DIYなどで竹材として利用するなら、細かいピッチのものを選びましょう。
  2. 刃渡り:切る竹の直径の2倍から3倍の長さが目安です。細い竹がメインなら、240mm前後が扱いやすいでしょう。
  3. グリップの形状:握りやすく、滑りにくい素材のものを選びましょう。長時間の作業では、この差が疲労度に大きく影響します。

値段は少し張るかもしれませんが、作業効率と仕上がりの美しさを考えれば、決して高い買い物ではありません。あの日の私のように、安物買いの銭失いにならないでくださいね。

力いらず:人気の竹切りハサミ・電動ハサミを比較

ノコギリをギコギコと動かす体力に自信がない、もっと手軽にパチンと切りたい。そんな方には、竹切りハサミや電動ハサミが断然おすすめです。特に、庭に生えている篠竹のような、比較的細い竹を数十本程度処理するには、これらの道具が真価を発揮するでしょう。

竹切りハサミは、いわば剪定バサミの強化版のようなものです。テコの原理を応用したラチェット機能付きのものなら、非力な女性でも直径2cm程度の細い竹なら、面白いように切断できます。私の妻も、庭の笹の剪定に愛用しており、「これは楽しいわね」と言いながら、鼻歌交じりで作業しています。ただし、これにも限界はあり、竹が密集している場所や、少し太くなってくると、途端に力が必要になるのが難点でしょうか。

そこで登場するのが、現代の利器、電動ハサミです。これはまさに革命的。引き金を引くだけで、ウィーンというモーター音とともに、刃が力強く閉じて竹を断ち切ってくれます。初めて使った時の衝撃は、今でも忘れられません。まるでSF映画の道具を手に入れたような感覚でした。特に、ある程度の本数をこなさなければならない場合、その疲労度の差は歴然です。

ここで、どちらを選ぶべきか迷っている方のために、簡単な比較表を作ってみました。

項目竹切りハサミ(手動)電動ハサミ
価格帯2,000円 ~ 6,000円15,000円 ~ 40,000円
切断可能直径~約25mm~約40mm
重量軽い(約200g~500g)やや重い(約800g~1.5kg)
動力人力充電式バッテリー
メリット・安い<br>・手軽<br>・電源不要・力がいらない<br>・作業が速い<br>・太いものも切れる
デメリット・数が多いと疲れる<br>・太い竹は切れない・高価<br>・バッテリー管理が必要<br>・やや重い

ご覧のように、一長一短があります。もし、あなたの庭の竹が直径1.5cm以下で、年に数回、数本程度の手入れで済むのであれば、手動の竹切りハサミで十分でしょう。しかし、もしあなたが「竹との戦いに、もう終止符を打ちたい」と本気で考えているのなら、初期投資はかかりますが、電動ハサミを手に入れることを強くおすすめします。その快適さは、一度味わうと元には戻れません。

効率アップ:マキタの電動工具がおすすめな理由

電動工具の話が出たところで、少し深掘りしてみましょう。電動ハサミや後述するチェーンソーなど、様々なメーカーが製品を出していますが、もし私が「どこのメーカーを選べば間違いないか?」と問われれば、迷わず「マキタ」と答えます。これは決して、私がマキタの回し者だからではありません。30年以上にわたり、数々の現場で、様々なメーカーの工具を使い倒してきた末の、偽らざる結論なのです。

では、なぜマキタがそれほどまでにおすすめなのか。理由は大きく3つあります。

第一に、バッテリーの圧倒的な互換性です。マキタの電動工具は、同じ電圧(例えば18Vシリーズ)であれば、一つのバッテリーを草刈り機からインパクトドライバー、掃除機、そしてもちろん電動ハサミやチェーンソーまで、数百種類もの工具で使い回すことができます。これは、他のメーカーにはない、非常に大きなアドバンテージです。最初にバッテリー付きのセットを一つ買ってしまえば、あとは本体だけを買い足していくことで、最小限のコストで道具を増やしていける。これは、プロの職人だけでなく、DIYを楽しむ一般の方にとっても、計り知れないメリットでしょう。

第二に、製品ラインナップの豊富さと信頼性。マキタは、プロの過酷な使用環境に耐えうる、タフな製品を作り続けてきました。その技術力が、家庭用の製品にもフィードバックされています。痒い所に手が届くような、ニッチな製品が揃っているのも魅力です。例えば、細い竹の伐採に特化した小型の充電式レシプロソー(電動ノコギリ)など、まさに「こういうのが欲しかった!」と思える道具が必ず見つかります。

第三に、アフターサービスの充実。全国に営業所があり、修理や部品の取り寄せが非常にスムーズです。長く使う道具だからこそ、万が一の時のサポート体制がしっかりしているという安心感は、何物にも代えがたいものがあります。

よくある質問:マキタの互換バッテリーは使っても大丈夫?

ネットで安く売られている、マキタの互換バッテリーを使っても問題ないでしょうか?

正直なところ、あまりおすすめはできません。確かに価格は魅力的ですが、品質にばらつきがあり、純正品に比べて寿命が短かったり、パワーが十分に出なかったりするケースが少なくありません。最悪の場合、工具本体の故障や、発火などの事故につながる危険性もゼロではないのです。安全と性能を第一に考えるのであれば、高くても純正品のバッテリーを使用することを強く推奨します。長い目で見れば、それが一番のコストパフォーマンスにつながるはずです。

マキタの工具は、決して安いものではありません。しかし、それは品質と信頼性の証でもあります。もしあなたが、これから竹切りだけでなく、様々な庭仕事やDIYに挑戦していきたいと考えているのであれば、マキタという選択は、あなたの良き相棒として、長く活躍してくれることをお約束します。

太い竹もOK:チェーンソーを使う場合の注意点

さて、これまで紹介してきた道具では歯が立たないような、直径5cmを超える孟宗竹(モウソウチク)などが相手の場合は、いよいよ最終兵器、チェーンソーの出番です。圧倒的なパワーで、硬い竹もまるで豆腐のように切断していく様は、爽快ですらあります。しかし、その力は諸刃の剣。一歩間違えれば、取り返しのつかない大怪我につながる、最も危険な道具でもあることを、肝に銘じておかねばなりません。

私にも、ヒヤリとした経験があります。あれは独立して間もない頃、直径10cmほどの竹を伐採していた時のこと。少し無理な体勢で、チェーンソーの先端部分(ガイドバーの先端上部)で竹を切ろうとしてしまったのです。その瞬間、「キックバック」と呼ばれる現象が起きました。刃が竹に弾かれ、チェーンソー本体が、ものすごい勢いで私の顔に向かって跳ね上がってきたのです。幸い、ヘルメットのフェイスガードを装着していたため、ガードに深い傷がついただけで済みましたが、もし何も着けていなかったら…と考えると、今でも背筋が凍ります。

チェーンソーを使う上で、絶対に守らなければならない注意点がいくつかあります。

  1. 完全な防護装備を身に着けること:ヘルメット(フェイスガード、イヤーマフ付き)、防振手袋、安全長靴(踏み抜き防止板入り)、そしてチャップス(脚部を守る防護衣)は必須です。暑いから、面倒だからと、これを怠ることが、事故への第一歩です。
  2. キックバックを常に意識する:ガイドバーの先端上部は「キックバック危険ゾーン」と呼ばれ、ここに木材などが触れると、先述した跳ね上がり現象が起きやすくなります。この部分で切ろうとしないことが鉄則です。
  3. 安定した足場と体勢を確保する:足元をしっかり固め、両手でチェーンソーを確実に保持します。決して、梯子の上や不安定な場所で使ってはいけません。
  4. 定期的なメンテナンスを怠らない:特に、刃の目立て(ソーチェーンを研ぐこと)は重要です。切れない刃で無理に作業すると、余計な力がかかり、事故のリスクが高まります。

また、チェーンソーの長時間の使用は、「振動障害」という深刻な健康被害を引き起こす可能性があります。これは、工具の振動によって、手の血行が悪くなったり、神経が麻痺したりする病気です。安全な作業のためにも、30分作業したら10分休憩するなど、こまめな休息を心がけてください。チェーンソーの安全な使い方については、専門機関の情報も非常に参考になります。

チェーンソーは、正しく使えば、これほど頼りになる竹を切る道具はありません。しかし、その力を過信せず、常に恐怖心とリスペクトを持って接することが、安全な竹切りへの何よりの鍵となるでしょう。

目的別!あなたに最適な竹を切る道具はこれ

ここまで、4種類の主要な細い竹を切る道具について解説してきました。それぞれの道具に特徴があり、どれが一番良い、というわけではありません。重要なのは、あなたの「目的」に合った道具を選ぶことです。そこで、具体的なシチュエーションを想定し、それぞれに最適な道具を提案する、まとめの表を作成しました。ご自身の状況と照らし合わせて、最適な相棒を見つける手助けにしてください。

あなたの目的・状況最適な道具選定理由
ケース1:庭の片隅に生えた数本の笹や細い竹を、年に数回手入れしたい。竹切りハサミ(ラチェット式)最も手軽で安全。直径2cm程度までなら、力もほとんど要らず、保管場所にも困りません。初期投資が最も安く済みます。
ケース2:DIYで竹垣や竹細工を作りたい。切り口を綺麗に仕上げたい。竹切り用ノコギリ(アサリなし)ハサミよりも綺麗な切断面が得られます。アサリなしの刃は、竹の繊維をささくれさせることなく、スパッと切断できます。
ケース3:放置されて増えてしまった、数十本規模の竹林を整備したい。電動ハサミ または 充電式レシプロソー手作業では時間がかかりすぎる量です。電動の力で作業効率を飛躍的に向上させましょう。特にマキタ製品がおすすめです。
ケース4:直径5cmを超えるような、本格的な孟宗竹も伐採する必要がある。チェーンソーこの太さになると、他の道具では歯が立ちません。ただし、使用には最大限の注意と完全な防護装備が必須です。

いかがでしょうか。このように、自分がどんな竹を、どれくらいの量、どんな目的で切るのかを明確にすることで、選ぶべき道具は自ずと見えてくるはずです。もし、複数のケースにまたがるような場合は、汎用性の高い電動レシプロソーなどを中心に検討してみるのも良い方法でしょう。道具選びは、竹切りという戦いにおける、最も重要な戦略決定なのです。

失敗しない細い竹を切る道具の選び方と簡単な切り方

さて、記事の後半では、これまでご紹介してきた道具を「どう選ぶか」という基準と、実際に「どう切るか」という実践的な方法について、さらに深く掘り下げていきます。良い道具を手に入れても、その選び方や使い方を間違えてしまっては、宝の持ち腐れになってしまいますからね。ここからは、私が現場で培ってきた、より具体的なノウハウをお伝えしていきましょう。これを読めば、あなたも明日から、自信を持って竹と向き合うことができるはずです。

道具選び

切り方

竹を簡単に切る方法

切断方法

初心者

  • 3つのポイント|竹の太さ・量・予算で選ぶ
  • 初心者でも簡単!安全な竹の切断方法と手順
  • これで綺麗に切れる!竹を簡単に切る方法のコツ
  • 道具を長持ちさせるメンテナンスと保管方法
  • 細い竹を切る道具や方法まとめ

3つのポイント|竹の太さ・量・予算で選ぶ

細い竹を切る道具を選ぶ上で、最も重要な判断基準は、突き詰めると「竹の太さ」「処理する量」「かけられる予算」の3つに集約されます。この3つのバランスをどう取るかで、あなたにとっての最適解が変わってきます。

1. 竹の太さ(直径)で絞り込む
まず、あなたが相手にする竹の最大直径を測ってみましょう。

  • ~2cm程度まで:竹切りハサミ、小型の竹切り用ノコギリで十分対応可能です。
  • 2cm~5cm:竹切り用ノコギリ、電動ハサミ、充電式レシプロソーが選択肢に入ってきます。手作業に自信がなければ、電動工具を選びましょう。
  • 5cm以上:これはもうチェーンソーの領域です。無理に他の道具で挑むのは、時間と労力の無駄ですし、危険も伴います。

2. 処理する量で決める
次に、一度に処理する竹の本数を考えます。

  • ~10本程度:手動の竹切りハサミや竹切り用ノコギリで問題ありません。むしろ、準備や後片付けの手間を考えると、手動の方が早い場合もあります。
  • 10本~100本:電動工具の導入を強く検討すべき量です。電動ハサミやレシプロソーがあれば、作業時間は半分以下になるでしょう。体力の消耗も全く違います。
  • 100本以上:これはもう「作業」ではなく「事業」の領域です。迷わず、パワーのある電動工具、場合によってはエンジン式のチェーンソーなどを選びましょう。

3. 予算とのバランスを取る
最後に、かけられる予算です。当然、高価な道具ほど高性能で効率も良いですが、年に一度しか使わないものに何万円もかけるのは躊躇しますよね。

  • ~5,000円:品質の良い竹切り用ノコギリや、ラチェット式の竹切りハサミが購入できます。
  • 5,000円~20,000円:海外製の安価な電動ハサミや、国内メーカーのエントリーモデルのレシプロソー本体などが視野に入ります。
  • 20,000円以上:マキタなどの信頼できるメーカーの電動工具(バッテリーセット)が購入できます。チェーンソーもこの価格帯からが中心となります。

例えば、「直径3cmの竹が30本くらいあって、予算は2万円まで」という方なら、「マキタの充電式レシプロソーの本体だけ買って、バッテリーは持っているインパクトドライバーのものを使おう」といった具体的な選択が見えてくるはずです。この3つのポイントを自問自答することが、失敗しない道具選びの第一歩なのです。

初心者でも簡単!安全な竹の切断方法と手順

最適な道具を手に入れたら、いよいよ実践です。ここでは、最も基本的な竹の切り方について、安全を最優先した手順を解説します。焦らず、一つ一つの手順を確実に実行してください。

ステップ1:周囲の安全確認と服装の準備
まず、作業する場所の周囲を確認します。切った竹が倒れる先に、人や壊れ物がないか、足元は滑りやすくないかを確認しましょう。服装は、長袖・長ズボンが基本です。竹の破片や笹の葉は、意外なほど肌を傷つけます。軍手(滑り止め付きがおすすめ)、安全メガネ、そして丈夫な靴は必ず着用してください。

ステップ2:切る位置を決める
竹を根元から切る場合、地面すれすれで切ると、残った株に躓いて危険です。地面から2節目か3節目(約20~30cm)の上あたりで切るのが一般的です。こうすることで、後から残った株を処理する際にも、掴む場所があって便利です。

ステップ3:竹を安定させる
切る対象の竹が揺れないように、片方の手でしっかりと掴みます。この時、刃を当てる位置よりも、必ず上で掴むようにしてください。万が一、刃が滑った時に自分の手を切ってしまう事故を防ぐためです。

ステップ4:刃を当て、切り始める
ノコギリの場合、まず手前に数回軽く引いて、刃が食い込む「切り込み」を作ります。切り込みができたら、あとはノコギリの重さを利用するような感覚で、大きく、ゆっくりと前後に動かします。力を入れてゴシゴシと押し付けるのは逆効果。刃が熱を持ち、切れ味が落ちるだけです。電動工具の場合は、スイッチを入れる前に、刃をしっかりと竹に当ててから作動させます。

ステップ5:倒れる方向をコントロールする
竹は軽いため、少し切れ込みが入ると自重で傾き始めます。自分が立っている方向とは逆の、安全な方向に倒れるように、掴んでいる手で軽く誘導してあげましょう。最後まで切り落とす寸前に、刃が竹に挟まれる「噛み込み」が起きやすいので、注意が必要です。

安全な林業作業については、国の機関も詳細なガイドラインを公開しています。専門的な内容も含まれますが、安全への意識を高めるために、一度目を通しておくと良いでしょう。

詳しくは、林野庁のウェブサイトをご覧ください:https://www.rinya.maff.go.jp/j/routai/anzen/

たかが細い竹一本、と侮ってはいけません。安全への配慮を怠らないことこそ、ベテランへの第一歩なのです。

これで綺麗に切れる!竹を簡単に切る方法のコツ

基本的な切り方をマスターしたら、次はワンランク上の、より綺麗に、より簡単に切るためのコツを伝授しましょう。これらは、長年の経験の中で見つけ出した、ちょっとした知恵のようなものです。

コツ1:切り口のささくれを防ぐ「養生テープ」
特に竹細工などで、切り口を綺麗に保ちたい場合におすすめなのが、切断する位置の周りに、布製のガムテープや養生テープを1~2周巻きつける方法です。テープが竹の表面繊維をがっちりと押さえつけてくれるため、ノコギリの刃で繊維がめくれ上がるのを防ぎ、驚くほど綺麗な切り口を得ることができます。これは、多くの竹職人が実践している、プロの技です。

コツ2:節の「すぐ上」を狙え!
竹を切る時、節と節の間の、幹の部分を切るのが一般的だと思っていませんか?実は、竹が最も硬く、割れにくいのは「節」の部分なのです。もし、伐採するだけであれば、節のすぐ上を切るようにしてみてください。幹の真ん中を切るよりも、刃がスッと入りやすく、切断時に竹が縦に「パカッ」と割れてしまうのを防ぐ効果があります。これは、竹の繊維構造を逆手に取った、ちょっとした裏技です。

コツ3:「押し引き」を意識する
日本のノコギリは、基本的に「引く」時に切れるように作られています。ですから、力を入れるのは、ノコギリを手前に引く時だけ。押す時は、力を抜いて刃を前に滑らせるだけです。このリズムを意識するだけで、無駄な体力の消耗が劇的に減り、驚くほど楽に切ることができるようになります。逆に、海外製のノコギリには「押す」時に切れるタイプもあるので、お使いの道具の特性を理解することが重要です。

これらのコツは、どれもすぐに実践できる簡単なものばかり。しかし、その効果は絶大です。ぜひ、次回の竹切りの際に試してみてください。きっと、作業の質の変化に驚くはずです。

道具を長持ちさせるメンテナンスと保管方法

さて、あなたにとって最高の相棒となる道具を見つけ、正しい使い方をマスターしたら、最後にもう一つ、非常に重要なことがあります。それは、道具を大切に扱い、きちんと手入れをするということです。どんなに高価で優れた道具も、手入れを怠れば、その性能を十分に発揮できないばかりか、寿命を縮めてしまいます。道具を愛し、感謝する心を持つこと。これこそが、一流の職人に共通する姿勢なのです。

使用後の清掃は「鉄則」
竹を切ると、刃には「ヤニ」と呼ばれる樹液が付着します。これを放置すると、サビの原因になったり、刃の切れ味を著しく低下させたりします。作業が終わったら、必ず乾いた布で刃に付着したヤニや水分、木くずを綺麗に拭き取ってください。汚れがひどい場合は、ヤニ取り専用のスプレーを使うか、無水エタノールを布に染み込ませて拭くと、驚くほど綺麗になります。

刃物用油でサビを防ぐ
清掃が終わったら、刃の部分に刃物用の油を薄く塗布します。これは、湿気から刃を守り、サビの発生を防ぐための、最も重要な工程です。ミシン油や、よりこだわるなら椿油などがおすすめです。スプレータイプの防錆油も手軽で良いでしょう。この一手間をかけるかかけないかで、数年後の道具の状態は全く違ってきます。

保管場所は「湿気を避けて」
道具の保管場所は、雨風が当たらず、湿気の少ない場所を選びましょう。物置や倉庫の奥にしまい込むのが一般的ですが、その際も、直接床に置くのではなく、壁にかけるなどして、風通しを良くする工夫をすると、より長持ちします。特に、電動工具は湿気が大敵です。バッテリーを本体から外し、専用のケースに入れて保管するのが理想的です。

よくある質問:切れなくなったノコギリはどうすれば?

お気に入りの竹切り用ノコギリの切れ味が落ちてきました。自分で研ぐことはできますか?

結論から言うと、現代の多くのノコギリ、特に「衝撃焼入れ」という硬化処理が施された刃は、ヤスリが立たないほど硬いため、自分で目立て(研ぐこと)をするのは非常に困難です。切れ味が落ちてきたら、基本的には「替え刃」に交換することをおすすめします。多くのメーカーが、グリップ部分はそのまま使えるように、刃だけのパーツを販売しています。その方が、コスト的にも、安全性の面でも確実です。昔ながらの職人さんは自分で研ぐこともありますが、それは特殊な技術と道具があってこそなのです。

道具は、あなたの手足となって働く、大切なパートナーです。感謝の気持ちを込めて手入れをすれば、それは必ず、次の作業での最高のパフォーマンスとして、あなたに応えてくれるでしょう。

細い竹を切る道具や方法まとめ

さて、長い道のりでしたが、細い竹との戦いに挑むための、武器の選び方から戦術まで、私が持つ知識と経験のほとんどをお伝えしてきました。

庭の隅でザワザワと音を立てていた、あの忌々しい竹の群れ。それは、かつてあなたを悩ませた強敵だったかもしれません。しかし、今のあなたには、正しい知識という名の地図と、最適な道具という名の剣が手に入ったはずです。

手軽な竹切り用ノコギリから始めるもよし、思い切ってマキタの電動工具を手に、作業効率の革命を体験するもよし。大切なのは、あなたの目的と状況に合った、最高の相棒を見つけ出すことです。そして、その相棒を正しく、安全に使いこなし、感謝を込めて手入れをしてあげること。それさえできれば、あれほど憂鬱だった竹切りは、もはや苦役ではありません。むしろ、心地よい汗を流す、充実した週末のアクティビティに変わる可能性すら秘めているのです。

道具一つで、世界は変わります。これは決して大袈裟な話ではないでしょう。この記事が、あなたの竹との関係を、より良いものに変えるための一助となったのであれば、これに勝る喜びはありません。さあ、次はあなたが、あなたの庭の物語を紡ぐ番です。あなただけの最高の道具を手に、自信を持って、その第一歩を踏み出してください。健闘を祈ります!