防草シートの上にジョイントタイル?デメリットと安くおしゃれな敷き方

(更新日: 2025年11月26日)

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防草シートの上にジョイントタイル?デメリットと安くおしゃれな敷き方


毎年のように繰り返される庭の雑草処理に疲れ果て、今年こそはメンテナンスフリーで美しい庭を手に入れたいと考えていませんか。

防草シートを敷くだけでも雑草対策にはなりますが、シートが剥き出しでは、せっかくの庭も殺風景で味気ない印象になりがちです。

そこでおすすめなのが、防草シートの上にジョイントタイルを敷くという、初心者でも挑戦しやすいDIYアイデアです。

この方法なら、雑草を抑えつつ、まるでカフェのようなおしゃれな空間を一気に作り上げることが可能になります。

しかし、いざ施工するとなると、やはり気になるのが施工後のデメリットではないでしょうか。

タイルが浮いてしまったり、隙間から虫が湧いたりしないかといった不安があるかもしれません。

本記事では、防草シートの上にジョイントタイルを敷く際の注意点と対策を徹底解説します。

また、カインズなどのホームセンターで手に入る材料を使い、驚くほど安い費用で仕上げる賢い敷き方もご紹介します。

さらに、重厚感のある防草シートの上に平板、アンティークな防草シートの上にレンガを敷く方法、温かみのある防草シートの上にウッドパネルなど、上に敷くものの選択肢も比較します。

手間を省きたい方には防草シート付きタイルも検討の価値がありますので、それぞれの特徴を理解しましょう。

DIY初心者でも失敗しない手順を学び、理想の庭を実現してください。

\NP ジョイントタイル/

記事の要約とポイント

  • 防草シートの上にジョイントタイルを敷く際のデメリットを理解し、防草シート付きタイルなどの代替案と比較できます。
  • 防草シートの上に平板や防草シートの上にレンガを敷く方法、防草シートの上にウッドパネルなど、上に敷くものの特徴が分かります。
  • カインズ等のホームセンターで材料を揃え、安い費用でおしゃれな庭を作る敷き方のコツを学べます。
  • DIY初心者でも失敗しない手順を知ることで、雑草対策と理想の庭作りを同時に実現する方法が見つかります。

防草シートの上にジョイントタイルのデメリットと他に上に敷くもののおすすめ

夏の強烈な日差しが照りつける中、額から汗を拭いながら終わりのない草むしりに追われるあの感覚。もう二度と味わいたくない、そう心に誓ったことはありませんか。私もこの造園業界に身を置いて30年以上になりますが、毎年5月を過ぎたあたりから、雑草の生命力には恐怖すら感じます。お客様からも「とにかく草が生えないようにしてほしい、でもコンクリートで固めるのは味気ない」という相談を数えきれないほど受けてきました。そんな時、多くのDIYチャレンジャーがたどり着くのが、防草シートの上にジョイントタイルを敷くという解決策です。

ザクッ、ザクッというスコップの音とともに土を均し、黒いシートを広げ、その上にパズルのようにタイルを嵌めていく。一見すると簡単で、プラモデルを作るような楽しささえあります。しかし、完成直後の美しさに酔いしれるのも束の間、半年後には「こんなはずじゃなかった」と頭を抱えるケースを、私は現場で嫌というほど見てきました。土のうねり、風の悪戯、そして隙間から這い出る虫たち。これらはすべて、事前の知識不足が招く悲劇です。

とはいえ、正しい知識とちょっとしたコツさえ掴めば、この方法は間違いなくコストパフォーマンス最強の庭造り術となります。プロに頼めば数十万かかる工事も、自分でやれば材料費だけ。浮いたお金で家族と旅行に行けるかもしれません。この記事では、私が30年の現場経験で培った「泥臭いけれど確実なノウハウ」を余すところなくお伝えします。綺麗事だけのマニュアルには載っていない、リアルな失敗談と成功への近道を、どうぞ持ち帰ってください。

まず皆さんに知っておいていただきたいのは、防草シートの上にジョイントタイルを敷く行為は、単に「置くだけ」ではないということです。地面と素材の相性、そして環境要因を無視して進めれば、必ず痛い目を見ます。私がまだ駆け出しの頃、あるお宅で施工したときのことです。予算を抑えるために簡易的な整地だけでタイルを敷き詰めたのですが、翌年の梅雨時期、歩くたびに「バコン、バコン」と不快な音が鳴るようになり、一部は水たまりに沈んでしまいました。あの時の施主様の残念そうな顔は、今でも忘れられません。

基本的に、防草シートは柔らかい素材です。その上に硬いジョイントタイルを置くということは、布団の上に下敷きを敷いて歩くようなもの。安定感を出すのが非常に難しいのです。特に、上に敷くものとしてジョイントタイルを選ぶ場合、軽量であることが多いため、強風対策も必須となります。

では、他にどのような選択肢があるのでしょうか。例えば、重厚感を重視するなら防草シートの上に平板を置く方法があります。平板は一枚あたりの重量があるため、多少の凹凸なら重みで馴染んでくれますし、風で飛ぶ心配も少ない。一方で、温かみを求めるなら防草シートの上にウッドパネルという選択肢も人気です。ただ、天然木の場合は腐食の問題がつきまといます。最近は人工木の性能が上がっているので、そちらを選ぶのが賢明でしょう。

このように、素材にはそれぞれの「性格」があります。安さや見た目だけで飛びつくのではなく、設置場所の日当たり、風通し、そして何より「誰がそこを使うのか」を想像してみてください。小さなお子さんが走り回るのか、静かに鉢植えを置く場所なのかによって、ベストな選択は変わってきます。

以下の表に、代表的な素材の特徴をまとめてみました。まずは全体像を把握しましょう。

素材施工難易度コスト耐久性特徴
ジョイントタイル低~中デザイン豊富で施工が楽だが、ズレやすい
コンクリート平板安定感抜群だが、重くて運搬が重労働
ウッドパネル中~高雰囲気が良いが、素材選びを間違えると腐る
レンガ並べるのが難しく、シート上では不安定になりがち
砂利最も手軽だが、歩きにくく掃除が大変

防草シートの上にジョイントタイル

デメリット

防草シート付きタイル

上に敷くもの

防草シートの上に平板

  • 施工前に知っておくべき防草シートの上にジョイントタイルのデメリット
  • 雑草対策の手間が省ける防草シート付きタイルの魅力
  • 雰囲気で選ぶなら防草シートの上にウッドパネルか防草シートの上に平板
  • 別の選択肢として防草シートの上にレンガを敷く方法も検討

\グッドライフウッドジョイントタイル/

施工前に知っておくべき防草シートの上にジョイントタイルのデメリット

「デメリットなんて聞きたくない、早く作りたい」という逸る気持ちは痛いほど分かります。しかし、敵を知らずして戦に勝つことはできません。防草シートの上にジョイントタイルを敷く際に起こりうるトラブル、その筆頭は「浮き」と「ズレ」です。

ジョイントタイルは一般的に30cm角程度のサイズが多く、これらを連結させて敷き詰めます。この連結部分はプラスチック製のジョイントであることが多く、実はここが意外と脆い。地面に少しでも凹凸があると、歩くたびに荷重がかかり、ジョイント部分が破損したり外れたりします。私が担当した現場でも、子供たちが走り回った翌日に端のタイルが外れ、そこに足を取られて転倒しかけたという事例がありました。

次に覚悟すべきは「汚れ」と「虫」の問題です。タイルの隙間から落ちた土埃や枯れ葉は、防草シートの上に蓄積していきます。これが湿気を含むと、格好の虫の住処になります。ダンゴムシやナメクジならまだ可愛いものですが、ムカデなどが巣食うことも稀ではありません。さらに厄介なのは、その蓄積した土から新たな雑草が生えてくることです。シートの下からは生えてこなくても、シートの上で草が育つ。これを私は「空中庭園現象」と呼んでいますが、笑い事ではありません。

また、風の影響も侮れません。近年、台風の大型化が進んでいますが、防草シートの上に置いただけの軽量なタイルは、強風でめくれ上がることがあります。もし飛んでいったタイルが隣家の車や窓ガラスを直撃したら…。そう考えると、施工場所は慎重に選ぶ必要があります。マンションのベランダや、風の通り道になるような場所では、端部を重いレンガで押さえるなどの物理的な対策が不可欠です。

雑草対策の手間が省ける防草シート付きタイルの魅力

さて、ここまで脅すようなことばかり書いてしまいましたが、もちろん進化している製品もあります。それが防草シート付きタイルです。これはその名の通り、タイルの裏面に最初から防草シートが接着されている、あるいは一体化している商品です。

このアイテムの最大の利点は、「敷くだけで完了する」という圧倒的な手軽さにあります。通常の手順であれば、まず防草シートを敷き詰め、ピンで固定し、その上にタイルを並べるという2段階の工程が必要です。しかし、防草シート付きタイルなら、整地した地面に直接置いていくだけ。作業時間は半分以下に短縮できるでしょう。週末の貴重な時間をすべて潰さずに済みます。

また、シートとタイルが一体化しているため、隙間から雑草が生えてくるリスクも通常のジョイントタイルより低減されています。目地部分もシートでカバーされている構造のものが多く、先ほど述べた「空中庭園現象」も起きにくいのが特徴です。

しかし、良いことづくめではありません。デメリットとしては、コストが割高になる傾向があること、そしてカット加工が難しいことが挙げられます。庭の形状が四角形できっちりしていれば問題ありませんが、曲線があったり、マンホールなどの障害物があったりする場合、この一体型タイルを綺麗に切り抜くのは至難の業です。シートとタイルが強力に接着されている分、カッターとノコギリを使い分ける必要があり、DIY初心者にはハードルが高いかもしれません。

それでも、狭い範囲や室外機周りなど、ピンポイントで雑草対策をしたい場所には最強の味方となってくれるはずです。自分の庭の形状と相談しながら、部分的に導入するのも賢い選択だと言えます。

雰囲気で選ぶなら防草シートの上にウッドパネルか防草シートの上に平板

庭のテイストを決めるのは、やはり「質感」です。安いからといってプラスチック感丸出しの素材を選んでしまうと、せっかくの休日を過ごす場所が安っぽく見えてしまい、結局足が遠のいてしまいます。私がこれまでの経験でお客様に提案し、満足度が高かったのが、ウッドパネルと平板の使い分けです。

まず、防草シートの上にウッドパネルを敷くケース。これは「裸足で歩きたい」「リビングの延長として使いたい」という方に最適です。特に人工木(樹脂木)のパネルは、腐る心配がなく、ささくれも出にくいので、小さなお子さんやペットがいる家庭には強くおすすめします。ただし、ウッドパネルは熱を持ちやすいという特性があります。真夏に直射日光が当たると、素足では歩けないほど高温になることも。これを知らずに施工して、「夏場は誰も庭に出ない」なんてことにならないよう、日除けのシェードとセットで考えるのがプロの常套手段です。

一方、防草シートの上に平板を敷くスタイルは、「洋風ガーデン」や「モダンなアプローチ」を目指す方に適しています。コンクリート製や石材の平板は、雨に濡れると色が変わり、風情が出ます。そして何より、その重さがメリットになります。30cm角の平板でも、一枚あたり数キロから十キロ近くあります。これを防草シートの上に並べると、自重でしっかりと安定し、多少の風ではびくともしません。

ここで、平板を敷く際のちょっとした裏技をお教えしましょう。平板と平板の間に、あえて数センチの隙間を空け、そこに化粧砂利を入れるのです。こうすることで、平板をきっちり隙間なく並べるという高度な技術が不要になり、かつ水はけも良くなります。見た目もメリハリが出て、一石二鳥。プロがよくやる「手抜きに見せない手抜き工事」の一つです。

別の選択肢として防草シートの上にレンガを敷く方法も検討

DIYの王道といえばレンガですが、防草シートの上にレンガを敷くのは、実は中級者以上のスキルが求められます。なぜなら、レンガは一つ一つが小さく、数が必要になるため、水平を保つのが非常に難しいからです。

地面の上に直接レンガを敷く場合は、砂をクッションにして高さを調整できますが、防草シートの上だとその調整が効きません。シートの下の地面がボコボコだと、レンガもそのままボコボコに波打ちます。歩くたびにレンガがコトコト動き、最悪の場合、つまずいて怪我をする原因にもなります。

それでも「どうしてもレンガのアンティークな雰囲気が欲しい」という場合は、敷きレンガ専用の大きなサイズ(定型レンガの2倍、3倍の面積があるもの)を選ぶか、あるいは「キルンレンガ」のような、最初から割れ肌で凹凸があるものをラフに並べるデザインにするのが良いでしょう。これなら多少のデコボコも「味」として誤魔化せます。

ここで重要なのは、植物の生態系についての理解です。防草シートを敷いても、レンガの隙間からは必ずと言っていいほどスギナやドクダミといった強害草が顔を出そうとします。彼らの生命力はアスファルトさえ突き破るほどです。農林水産省のホームページでも、雑草の繁殖力や防除についての情報が公開されていますが、物理的な遮断(シート)と被覆(レンガ)の二重構造を作ることは、理にかなった対策と言えます。

参考URL: https://www.maff.go.jp/index.html

レンガを敷く際は、端の処理(エッジング)もしっかり行いましょう。端が崩れると、そこから全体が緩んでいきます。見えない部分こそ丁寧に。これが30年やってきて痛感する真理です。

防草シートの上にジョイントタイルをカインズなどのホームセンターで安くおしゃれにする方法

「プロに頼む予算はないけれど、チープに見えるのは嫌だ」。そんなわがままな願いを叶えてくれる場所、それがホームセンターです。特にカインズなどは、プライベートブランド(PB)商品が充実しており、デザイン性と価格のバランスが非常に優れています。

私が個人的にカインズなどの大型ホームセンターをおすすめする理由は、実物を触って確かめられる点に尽きます。ネット通販は確かに便利で安いものも多いですが、届いてみたら「色が写真と違う」「質感がプラスチック全開で安っぽい」というトラブルが後を絶ちません。ジョイントタイルは一度買うと数年は使い続けるものですから、休日に少し足を伸ばしてでも、実店舗で表面の質感、ジョイントの硬さ、重量を確認してください。

安くおしゃれにするためのポイントは、「一点豪華主義」ならぬ「一点集中配置」です。庭全体に高価なタイルを敷き詰めると莫大な金額になりますが、テーブルセットを置くテラス部分だけにおしゃれなタイルを敷き、その周囲は安価な防草シートの上に化粧砂利を撒く。こうすることで、視線が集まるフォーカルポイントを作りつつ、全体のコストを大幅に下げることができます。

また、ホームセンターには「見切り品コーナー」があるのをご存知でしょうか。廃盤になったタイルや、外装パッケージが破れただけの商品が格安で売られていることがあります。数が揃えばラッキーですし、もし数が足りなくても、アクセントとして別の種類のタイルと組み合わせる「市松模様」や「ランダム配置」にすれば、逆におしゃれなデザインとして成立します。アイデア次第で、予算不足は個性に変わるのです。

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  • カインズなどのホームセンターで安いアイテムを揃えよう
  • 失敗しない防草シートの上にジョイントタイルの敷き方ステップ
  • 安い費用でも庭をおしゃれに見せる配置のアイデア
  • 防草シートの上にジョイントタイルのまとめ

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カインズなどのホームセンターで安いアイテムを揃えよう

では、具体的にカインズなどのホームセンターへ行ったら何を見るべきか。買い物リストを作るつもりで聞いてください。

まずは主役のジョイントタイル。これは30cm×30cmが標準サイズですが、最近は30cm×60cmのような長方形タイプも出ています。長方形タイプは敷くだけでモダンな印象になり、空間を広く見せる効果があるので狙い目です。素材は陶器質、樹脂製、人工木など様々ですが、安いからといってポリプロピレンむき出しの軽量タイプを選ぶと、風で飛ぶリスクが高まります。ある程度の重量があるもの、あるいは「重石」として機能するようなプランターなどを一緒に購入することを検討してください。

次に、上に敷くものとして忘れてはならないのが、防草シートを地面に固定するための「ピン」と「ワッシャー」です。こればかりはケチってはいけません。安い鉄製のピンはすぐに錆びて抜けなくなったり、逆に保持力を失ったりします。また、本数が少ないとシートが浮き上がり、上のタイルごと持ち上がってしまいます。推奨される間隔(通常50cmピッチなど)よりも少し多めに買っておくのが、現場の鉄則です。

そして、意外と見落としがちなのが「珪砂(けいさ)」です。これは必須ではありませんが、タイルの目地や、平板の隙間に入れることで、噛み合わせを良くし、ズレを防ぐ効果があります。一袋数百円で買えるものですが、これを使うか使わないかで、仕上がりのプロっぽさが格段に違ってきます。

さらに、庭をおしゃれに演出するためのソーラーライトも、最近は安くて性能の良いものが増えています。タイルの四隅に埋め込み式のライトを置いたり、スポットライトで植栽を照らしたりするだけで、夜の庭がリゾートホテルのような雰囲気に一変します。電気工事不要で、数百円から千円程度で手に入るアイテムですので、ぜひカゴに入れてみてください。

失敗しない防草シートの上にジョイントタイルの敷き方ステップ

ここからは実践編です。私が新人教育で必ず叩き込む、「絶対に失敗しないための手順」を伝授します。メモの用意はいいですか?

  1. 徹底的な除草と抜根
    まず、今生えている草を刈るだけでなく、根っこから抜き去ります。スギナのような地下茎で増える草は、少しでも根が残っていると防草シートを突き破るエネルギーを持っています。除草剤を使って完全に枯らしてから作業に入るのがベストです。
  2. 整地(これが命!)
    最も重要で、最も過酷な作業がこれです。地面を平らにします。スコップで掘り返し、トンボや木の板を使って、凸凹を無くしてください。目安としては、「500円玉以上の石ころはすべて取り除く」くらいの執念が必要です。地面が平らでないと、防草シートの上にジョイントタイルを置いた時、必ずガタつきます。必要なら、ホームセンターで「路盤材」や「山砂」を買ってきて、凹んでいる部分に足してください。そして、自分の体重をかけて踏み固めます(転圧)。プロは転圧機を使いますが、DIYなら板を敷いてその上でジャンプするだけでも効果があります。
  3. 防草シートの敷設
    シートを敷きますが、隣り合うシートの重ね代は最低でも10cm、できれば15cmは取ってください。ケチってギリギリにすると、そこから草が生えてきます。壁際も少し立ち上げておくと、隙間からの発芽を防げます。そして、ピンを打ち込みます。親の仇かと思うくらい、しっかり打ち込んでください。
  4. タイルの設置と調整
    いよいよタイルの出番です。基準となる角(家屋の壁に対して平行な線)を決めて、そこから並べていきます。端まで行ってサイズが合わない場合は、専用のカットパーツを使うか、その部分だけ化粧砂利を入れて誤魔化します。無理にカットしようとして怪我をするのはDIYの典型的な失敗例です。

よくある質問 (Q&A)

質問回答
Q. 水はけが悪くならない?A. タイル自体の排水性は良いですが、下の地面の勾配が重要です。整地段階で雨水桝に向かって緩やかな傾斜をつけておかないと、シートの上に水が溜まり、苔やカビの原因になります。
Q. 駐車場にも使える?A. 絶対にNGです。ジョイントタイルは人が歩く程度の荷重しか想定していません。車の重量がかかると一瞬で粉砕されます。駐車場にはコンクリートや専用の舗装材を使ってください。
Q. メンテナンスは必要?A. 必要です。年に一度はタイルを一部剥がして、下に溜まった泥を掃除することをおすすめします。これを怠ると、前述の虫の発生原因になります。

国土交通省なども、都市緑化や快適な住環境作りに関する指針を出していますが、個人の庭であっても、排水や近隣への配慮(土砂流出防止など)は重要視されています。適切な施工は、自分だけでなく周囲の環境を守ることにも繋がるのです。

参考URL: https://www.mlit.go.jp/common/001341505.pdf

安い費用でも庭をおしゃれに見せる配置のアイデア

予算が限られているからといって、デザインを諦める必要はありません。むしろ制約がある方が、クリエイティブな発想が生まれるものです。私がよく提案する、安い費用でも高く見せる配置パターンをいくつか紹介しましょう。

一つ目は「飛び石風配置」です。防草シートの上に平板やタイルを、歩幅に合わせて点々と配置します。そして、その周囲を真っ白な化粧砂利、あるいは安価な川砂利で埋め尽くします。全面にタイルを敷き詰めるのに比べて、タイルの枚数は3分の1以下で済みますし、砂利の音が防犯対策にもなります。和モダンな雰囲気が好きな方には特におすすめです。

二つ目は「センターラグ貼り」です。リビングの掃き出し窓の前にだけ、良いグレードのウッドパネルやタイルを長方形に敷きます。まるで外にラグマットを敷いたような空間を作るのです。そしてその周囲は、グランドカバープランツ(イワダレソウなど)や、人工芝で囲います。これなら、一番目につき、実際に足を踏み入れる場所だけにお金をかけ、それ以外は安く済ませることができます。

三つ目は「素材のミックス」です。例えば、カインズで売っている安い30cm角のコンクリート平板と、同じサイズのレンガを交互に並べて市松模様にします。あるいは、ジョイントタイルの間に、ライン状に玉砂利のスペースを作る。異素材を組み合わせることで、リズムが生まれ、プロがデザインしたような奥行きが出ます。

ポイントは、「全面を同じもので埋め尽くそうとしない」ことです。余白(砂利や植物、防草シート)を上手く活用することが、コストダウンとおしゃれの両立への近道なのです。

防草シートの上にジョイントタイルのまとめ

さて、長々とお話ししてきましたが、イメージは湧いてきましたか?防草シートの上にジョイントタイルを敷くという選択は、手軽でありながら、実は奥が深いDIYです。

「簡単にできますよ」という甘い言葉だけでなく、ズレや虫、風対策といったデメリットもしっかりとお伝えしました。それは、皆さんに失敗してほしくない、せっかく作った庭を嫌いになってほしくないという、一職人としての願いからです。

整地で汗を流し、ホームセンターで悩み抜き、自分の手で一つ一つタイルを並べていく。そのプロセスを経て完成した庭は、どんな高級な業者が作った庭よりも、あなたにとって愛着のある特別な場所になるはずです。夕暮れ時、自分で敷いたタイルの上に椅子を出し、コーヒーを飲む瞬間。その足元のしっかりとした感触こそが、あなたの努力の結晶です。

さあ、今度の週末はカインズへ出かけてみませんか?理想の庭作りは、最初の一枚のタイルを手に取ることから始まります。雑草との戦いに終止符を打ち、あなたの庭が笑顔溢れる空間に生まれ変わることを、心から応援しています。

\タカショーガーデンタイル/