(更新日: 2026年1月7日)

自宅の庭やベランダで季節を感じられるビオトープは、日々の忙しい生活に癒やしを与えてくれる特別な空間です。
特にメダカと相性の良い水草を上手に組み合わせることで、小さな生態系が生まれ、魚たちも生き生きと泳ぎ回るようになります。
しかし、屋外での飼育には四季の変化に合わせた対策が必要不可欠であり、多くの愛好家が頭を悩ませるのが冬の管理についてです。
寒さに弱い植物を選んでしまうと、冬の間に枯れて腐敗し、春を迎える前に水質が悪化してリセットが必要になることも少なくありません。
だからこそ、屋外の過酷な環境変化にも耐え抜き、そのまま越冬できる水草の種類を知っておくことが、長期維持への成功への近道なのです。
本記事では、隠れ家や産卵床として最適なメダカが喜ぶ水草を厳選し、初心者にも育てやすい種類をランキング形式でおすすめします。
さらに、一般的な水草だけでなく、ビオトープに使える観葉植物を取り入れた、周りと差がつくおしゃれなレイアウト術も必見の内容です。
また、これから始める方のために、カインズをはじめとする身近なホームセンターで良質な株をどこで買うべきか、その見極め方も伝授します。
中には、成長が早すぎて管理が難しく、ビオトープには不向きなダメな水草も存在するため、購入前に正しい知識を持っておく注意が必要です。
正しい知識と選び方を身につければ、初心者の方でも一年中美しい水辺を維持することは十分に可能ですので、ぜひ最後までご覧ください。
記事の要約とポイント
- 屋外の厳しい環境でも枯れずに越冬できる水草を厳選し、初心者にもおすすめの品種を5つ紹介します。
- 産卵床や隠れ家として最適なメダカが喜ぶ水草や、意外と知らないビオトープに使える観葉植物の特徴を解説します。
- カインズなどのホームセンターで良質な水草をどこで買うべきか、選び方のコツと注意点をまとめました。
- 生態系を崩すためビオトープに入れてはダメな水草や、冬の寒さ対策など、失敗しないための管理法を伝授します。
目次 ➖
屋外ビオトープでメダカと水草を楽しむ!越冬できる水草おすすめ5選
さて、まずは結論から入りましょう。「とりあえずこれを植えておけば間違いない」という、ガーデニング編集長お墨付きの鉄板プランツたちです。これらは私が長年の経験の中で、「こいつら本当に不死身なんじゃないか?」と感じた強者ばかりです。
屋外ビオトープの醍醐味は、なんといっても「放置美」にあります。毎日手入れをするのも楽しいですが、忙しい現代人にとっては、ある程度自然に任せてもバランスが保たれる環境が理想ですよね。そこで重要になるのが、「日本の気候に適応しているかどうか」です。
私が自信を持っておすすめする「越冬できる水草」ベスト5を、以下の表にまとめました。まずはこれをご覧ください。
【表1:屋外ビオトープにおすすめの最強越冬水草スペック一覧】
| 水草の名前 | 特徴・メリット | 越冬難易度 | メダカとの相性 | 編集長の一言コメント |
| ナガバオモダカ | 水質浄化能力が最強クラス。白い可憐な花も咲く。 | ★(超簡単) | ◎(根元が隠れ家) | 迷ったらこれ。もはや枯らす方が難しいレベル。 |
| ウォーターマッシュルーム | 丸い葉がポップで可愛い。繁殖力が凄まじい。 | ★(超簡単) | ◯(日陰を作る) | 増えすぎて容器を占拠するので間引き必須です。 |
| ロタラ・ロトンディフォリア | 水中では赤く、水上では緑に。季節の変化を楽しめる。 | ★★(簡単) | ◎(産卵床に最適) | 意外と知られていませんが、屋外の水上葉管理なら余裕です。 |
| アナカリス(オオカナダモ) | 定番中の定番。安価でどこでも手に入る。 | ★★(簡単) | ◎(隠れ家・餌) | 氷の下でも青々としていますが、外来種なので野生化厳禁。 |
| ミズトクサ | 和風ビオトープの主役。スラッとした立ち姿が粋。 | ★★(簡単) | △(隠れ家には不向き) | 根元に別の水草を植えて組み合わせるのがプロの技。 |
いかがでしょうか。「聞いたことがある!」という名前もあれば、「これは初めて知った」というものもあるかもしれませんね。
特に推したいのがナガバオモダカです。これは北米原産の抽水植物ですが、日本の環境に驚くほど馴染みます(馴染みすぎて帰化植物として扱われることもあるので、自然界への放流は厳禁です)。冬になると地上の葉は茶色く枯れこむこともありますが、水中の根茎はしっかりと生きており、春になれば「待ってました!」と言わんばかりに新芽を展開します。この「春の芽吹き」を見つけた瞬間の喜びこそ、屋外ビオトープの真骨頂なんですよ。
そして、ポップな見た目で女性人気No.1のウォーターマッシュルーム。別名ウォーターコインとも呼ばれますね。これは本当に強い。カインズの園芸コーナーの片隅で、水もろくに与えられず干からびそうになっているポット苗を見かけることがありますが、そんな状態からでも水に沈めれば復活するほどの生命力を持っています。ただし、その生命力が強すぎて、他の植物を駆逐してしまうことも。「可愛らしい顔をした侵略者」なので、他の植物と一緒に植えるときは、鉢植えにして根域を制限するなど、ちょっとした工夫が必要です。
アナカリスについては、「金魚藻」として売られているアレです。小学校の理科室の水槽に入っていた、あの懐かしい水草ですね。これは本来、南米原産ですが、世界中で帰化しているほどの適応能力を持っています。日本の冬でも、水面が凍結しても水中部分は緑色を保っていることが多いです。ただ、あまりに水温が下がると成長が止まり、コケまみれになって見た目が悪くなることも。春先に綺麗な新芽が出るまでは、少し我慢が必要な時期もあります。
これらの水草を選ぶ最大のメリットは、「冬の水質悪化を防げる」という点に尽きます。寒さに弱い熱帯性の植物(例えばウォーターレタスなど)は、冬になると細胞が壊死し、ドロドロに溶けて腐敗します。これが水中に大量のアンモニアや有機物を放出し、冬眠状態で代謝が落ちているメダカたちにトドメを刺してしまうのです。これを防ぐには、そもそも「枯れても腐らない」あるいは「冬も生きている」植物を選ぶことが、最強のリスクヘッジになるわけですね。
メダカも喜ぶ!屋外で越冬できる水草
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メダカの隠れ家や産卵床として最適な、屋外ビオトープにおすすめの水草を厳選しました。日本の冬の寒さにも強く、屋外で越冬できる水草を選ぶことで、一年中美しい景観を維持できます。また、ビオトープに使える観葉植物や、逆に入れてはダメな種類も解説し、失敗しない水草選びをサポートします。
- 隠れ家や産卵床に最適!屋外飼育でメダカが喜ぶ水草の特徴
- 厳しい冬も安心!日本の気候で枯れずに越冬できる水草リスト
- おしゃれにアレンジ!実は相性抜群なビオトープに使える観葉植物
- 枯れる原因や生態系への影響も?ビオトープに入れたらダメな水草
隠れ家や産卵床に最適!屋外飼育でメダカが喜ぶ水草の特徴
「メダカが喜ぶ水草」とは、一体どんなものでしょうか? メダカにインタビューするわけにはいきませんが、彼らの行動を観察していると、明らかに「好みの場所」があることがわかります。
まず大前提として、メダカは「隠れたがり」です。自然界では、彼らは食物連鎖の下位に位置しています。空からは鳥に狙われ、水中ではヤゴやタガメに狙われる。常にビクビクしながら生きていると言っても過言ではありません。そんな彼らにとって、身を隠せる水草の茂みは、まさに命を守るシェルターなのです。
具体的には、マツモやカボンバのような、葉が細かくてフサフサした水草を好みます。これらは体が小さなメダカが入り込むのに丁度よい隙間があり、外敵からの視線を遮ってくれます。また、このフサフサした葉は、産卵床としても極めて優秀です。メダカの卵には粘着質の毛が生えており、これを水草の葉に絡みつけるようにして産み付けます。つるつるした葉っぱよりも、複雑な形状をした葉っぱの方が、卵がくっつきやすいんですね。
「でも、マツモやカボンバって冬越しできるの?」
鋭い質問です。実はここが落とし穴。カボンバは意外と寒さに弱く、屋外の冬越しは失敗しがちです。一方、マツモは日本の在来種でもあるため、寒さにはめっぽう強い。冬になると「殖芽(しょくが)」と呼ばれる冬眠用の芽を形成し、水底に沈んで春を待ちます。この生態を知らずに、「あれ?マツモが消えた!溶けたんだ!」と勘違いして、水底の泥ごと捨ててしまう人が後を絶ちません。もったいない! それ、生きてますよ!
また、水草は単なる隠れ家や産卵床だけではありません。水質浄化という重要な役割も担っています。メダカの排泄物から出るアンモニアや硝酸塩を、水草が栄養として吸収してくれるのです。特に成長の早い水草ほど、この吸収能力が高い。つまり、メダカが水を汚し、水草がそれを綺麗にする。この持ちつ持たれつの関係(共生関係)が成立したビオトープでは、水換えの頻度を劇的に減らすことができます。
私が観察していて面白いなと思うのは、浮き草の根っこです。アマゾンフロッグビットやホテイアオイの根っこは、メダカにとって最高のゆりかごになります。長く垂れ下がった根の森の中を、メダカたちが安心して泳いでいる姿は、見ていて飽きません。ただし、これらは寒さに弱いのが難点。そこで代用案としておすすめなのが、ウォーターポピーやアサザなどの浮葉植物です。これらは土に根を張りながら、水面に葉を浮かべます。茎が水中を縦断するので、そこが良い隠れ家になるんです。
厳しい冬も安心!日本の気候で枯れずに越冬できる水草リスト
さて、ここからは少し専門的な話をしましょう。日本の冬は、植物にとって非常に厳しい環境です。関東以南の平野部であっても、朝晩は氷点下になり、水面には厚い氷が張ります。この環境下で生き残れる水草には、大きく分けて2つのパターンがあります。
- 常緑で耐えるタイプ
寒さに強く、冬でも緑色の葉を保つ、あるいは成長は止まるが枯れずに姿を残すタイプです。代表的なのがアナカリスやウィローモスです。これらはビジュアル的に寂しくならないので、冬のビオトープ観賞において貴重な存在です。ただし、凍結には注意が必要。葉が氷の中に閉じ込められると、さすがに細胞が破壊されて枯れてしまうことがあります。水位を高く保ち、植物全体が氷漬けにならないようにする工夫が必要です。 - 地上部を枯らして根で耐えるタイプ(宿根)
多くの抽水植物(水底に根を張り、茎や葉を水上に出す植物)がこれに該当します。ナガバオモダカ、ミズトクサ、シラサギカヤツリ、コウホネなどです。これらは秋が深まると、まるで紅葉するように葉が黄色くなり、やがて茶色く枯れ果てます。初心者はここで「ああ、枯らしてしまった…」と嘆いて捨ててしまいがちですが、これが大きな間違い! 土の中の根茎や塊茎には、春に芽吹くためのエネルギーがたっぷりと蓄えられているのです。
この「枯れた姿」こそが、日本の冬の風情だと私は思います。茶色く立ち枯れたトクサの隙間を、動きの鈍くなったメダカがゆっくりと泳ぐ。それを眺めながら熱いお茶を飲む。これぞ大人の趣味ではありませんか?
参考として、環境省の自然環境局が提供している情報などを見ると、日本の在来水草がいかに多様な環境に適応してきたかがわかります。在来種はやはり日本の気候風土に最適化されているため、越冬能力はずば抜けています。
参考URL:[https://www.env.go.jp/nature/biodic/index.html]
逆に、ショップできれいに並んでいる熱帯魚用の水草(アヌビアス・ナナやミクロソリウムなど)は、基本的に屋外での越冬は不可能です。これらは水温が10度を下回ると枯死するリスクが高まります。ビオトープに彩りを添えるために夏場だけ入れるのはアリですが、秋になったら室内の水槽に引っ越しさせる必要があります。「屋外」というキーワードで検索している皆さんには、この手間は大きなハードルになるでしょう。だからこそ、最初から「耐寒性のある種類」を選ぶことが、サステナブルなビオトープ運営の肝なのです。
おしゃれにアレンジ!実は相性抜群なビオトープに使える観葉植物
ここで少し視点を変えて、ガーデニング編集長ならではの「裏技」をご紹介しましょう。実は、園芸店で売られているビオトープに使える観葉植物が意外と多いことをご存知でしょうか?
本来は陸上の植物であっても、水を好む性質のものであれば、根を水につけた状態(水耕栽培)で育てることが可能です。これをビオトープに応用するのです。これにより、従来の水草だけでは表現できなかった、高さや立体感、そしてトロピカルな雰囲気を演出することができます。
おすすめの筆頭はシペラス(シュロガヤツリ)です。エジプトのパピルスの仲間で、傘を広げたような独特の草姿が非常に涼しげ。水が大好きで、腰水どころか、株元まで水に沈めてしまっても平気で育ちます。高さが出るので、ビオトープの後景に置くと奥行きが出ます。霜に当たると地上部は枯れますが、根は生きていて春に復活することが多いです。
次にスパティフィラム。白い仏炎苞(花のように見える部分)が美しい観葉植物ですが、実はこれもハイドロカルチャーでよく使われる通り、水栽培への適応力が高い。夏場のビオトープに鉢ごと沈めておくと、水上葉として見事に花を咲かせてくれます。ただし、寒さには弱いので、秋には室内に取り込む必要があります。これは「越冬できる」枠からは外れますが、夏場の演出としては最高です。
そして意外な伏兵がポトス。えっ、ポトス?と思われた方、はい、あのポトスです。ポトスは元々サトイモ科のツル植物で、ジャングルでは木に絡みついて育ちます。切った茎を水に挿しておくと簡単に発根しますよね。夏場のビオトープの縁に這わせて、根だけ水中に垂らすようにすると、メダカの良い隠れ家になり、さらに恐ろしい勢いで水中の硝酸塩を吸収してくれます。水質浄化能力はトップクラスです。ただし、これも寒さには弱いので、冬は室内へ。
「ビオトープ=水草」という固定観念を捨てて、ホームセンターの観葉植物コーナーを「これも水辺に置けるかも?」という視点で歩いてみてください。新しい発見があるはずです。ただし、土植えの観葉植物をビオトープに入れる際は、必ず根についた土を綺麗に洗い流してから入れてくださいね。園芸用の土には肥料分が多く含まれており、そのまま入れると富栄養化でアオコが大発生する原因になりますから。
枯れる原因や生態系への影響も?ビオトープに入れたらダメな水草
「おすすめ」がある一方で、絶対に避けるべき「ダメな水草」も存在します。これを知らずに入れてしまうと、ビオトープ崩壊だけでなく、最悪の場合、地域の生態系を破壊する「環境犯罪者」になってしまうリスクさえあるのです。
1. 特定外来生物に指定されている水草
法律で栽培、保管、運搬が禁止されている植物です。かつてはホームセンターで普通に売られていたボタンウキクサ(ウォーターレタス)やオオサンショウモなどが該当する場合があります(※法改正により規制状況が変わることがあるので、常に最新情報を環境省サイトで確認してください)。特にナガエツルノゲイトウなどは「地球上最悪の侵略的植物」とも呼ばれています。知らずに採集してきて自分のビオトープに入れるのは絶対にやめましょう。
2. 繁殖力が強すぎる浮き草
アオウキクサやウキクサの類です。これらはどこからともなく侵入し(買った水草に付着していたり、鳥が運んできたり)、爆発的に増殖します。あっという間に水面を緑一色で覆い尽くし、水中に光が届かなくなり、他の水草を枯らし、酸欠を引き起こしてメダカを殺します。見つけたら即座に網ですくって駆除する必要がありますが、1株でも残っていると数日で元通り。本当に厄介です。
3. 冬に溶けて水を腐らせる水草(ホテイアオイの罠)
ビオトープの代名詞とも言えるホテイアオイ。紫色の美しい花を咲かせ、メダカの産卵床としても最高です。しかし、実はこれが一番の「初心者殺し」。彼らは寒さにめっぽう弱い。冬になると茶色く枯れ、組織が崩壊して水中に溶け出します。これが強烈な腐敗臭を放ち、水質を一気に悪化させます。冬越ししようとそのままにしておくと、春にはヘドロの海になります。「ホテイアオイは一年草」と割り切って、寒くなる前に取り出して処分するのが、ビオトープを綺麗に保つコツです。
さて、ここで読者の皆様から寄せられる、ちょっと人に言えない「リアルな悩み」にお答えするコーナーを設けたいと思います。きれいごとだけでは解決できないのが、ビオトープの現実ですからね。
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増えすぎた水草を燃えるゴミに出すのが面倒で、近所の川に捨てちゃおうかと思うんですが、バレますか?(30代男性・会社員)
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バレるバレない以前に、それは絶対にやめてください!お気持ちはわかります。間引いた水草って水分を含んで重いし、ゴミ袋に入れるのも一苦労ですよね。「元々自然のものだし、川に返してあげるのが優しさでは?」なんて思いたくなる気持ちも、わからなくはありません。でも、あなたのビオトープで育った水草(特に外来種や改良品種)が川に流れ込むと、在来の植物を駆逐したり、遺伝子汚染を引き起こしたりする可能性があります。あのアナカリスでさえ、野生化して問題になっている地域があるんです。「たかが草」と思わず、責任を持って天日干しして乾燥させ、燃えるゴミとして出してください。それが真のアクアリストの流儀です。
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ビオトープの水が緑色(グリーンウォーター)になって汚いです。透明な水にするにはどうすればいいですか?(40代女性・主婦)
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実はそれ、メダカにとっては「天国」なんですよ。人間の目から見ると「汚い水」に見えるグリーンウォーターですが、あの緑色は植物プランクトンの色です。メダカにとっては最高の栄養食であり、隠れ場所にもなります。稚魚が育つ確率も格段に上がります。とはいえ、鑑賞性が悪いのも事実ですよね。透明にしたいなら、赤玉土を底に敷く、アナカリスやマツモなどの水草を増やして栄養を吸収させる、あるいは二枚貝(シジミやタニシ)を入れて濾過させるのが有効です。でも、完全に透明にしすぎると、逆にメダカが痩せてしまったり、日光が直射して弱ったりすることもあるので、「うっすら緑」くらいが丁度いい塩梅だと私は思いますよ。
ビオトープのメダカ水草はどこで買う?カインズやホームセンターでの選び方
ここまで読んできて、「よし、水草を買おう!」と思ったあなた。次は「どこで買うか」という問題に直面しますよね。
選択肢は大きく分けて2つ。「実店舗(ホームセンター、熱帯魚屋)」か「ネット通販」か。
結論から言うと、初心者はまずカインズなどの大型ホームセンターの園芸コーナーに行くべきです。なぜなら、実際に植物の大きさや状態を目で見て確認できるからです。ビオトープ用の容器とのサイズ感を合わせるには、現物合わせが一番。それに、ホームセンターは価格が安いことが多い。失敗してもお財布のダメージが少ないのは、初心者にとって重要な要素です。
水草はどこで買う?カインズ等の選び方
カインズ
ホームセンター
どこで買う
水草
ビオトープ
初心者が迷いがちな水草の購入場所について解説します。カインズなどの身近なホームセンターで健康な水草を見分けるコツや、専門店、ネット通販との違いを比較。安価で良質な株をどこで買うべきか、具体的な選び方のポイントを紹介し、購入後のトリートメント方法も含めて成功率を高めるノウハウを伝授します。
- 身近な店舗で探す!カインズなどのホームセンターで買うコツ
- ネット通販と実店舗どっち?良質な水草をどこで買うのがベストか比較
- ビオトープとメダカと水草の楽しみ方総括
身近な店舗で探す!カインズなどのホームセンターで買うコツ
カインズやコーナン、ロイヤルホームセンターなど、最近のホームセンターのアクアリウム・ビオトープコーナーの充実は目を見張るものがあります。しかし、玉石混交であることも事実。良い水草を手に入れるための「目利きポイント」を伝授しましょう。
- 「入荷日」を狙い撃ちする
ホームセンターの水草管理は、専門店ほど徹底されていないことが多いです(店員さんが専門知識を持っていない場合もあるため)。入荷直後は元気でも、1週間経つと光量不足でヒョロヒョロ…なんてこともザラ。店員さんに「水草の入荷日はいつですか?」と聞いてみましょう。入荷したてのピチピチな株を手に入れるのが勝利の方程式です。 - 「スネイル(貝)」と「農薬」に要注意
ポット売りの水草には、小さな巻貝(スネイル)の卵が付着していることがよくあります。これをそのままビオトープに入れると、後で貝が大爆発して景観を損ねます。また、輸入水草には残留農薬がついている場合があり、これがメダカやエビにとって猛毒になります。
対策として、購入した水草はバケツの水に数日間漬けて農薬を抜くか、「水草その前に」のような農薬・貝除去剤を使ってトリートメントしてから植えることを強くおすすめします。この一手間を惜しむと、後で泣きを見ることになりますよ。 - 水中葉か水上葉かを確認する
売り場でカップに入っている水草は「組織培養(無菌)」のものが多いです。これは農薬や貝の心配がなく安心ですが、水草自体がまだ小さく弱いことが多い。一方、鉛巻きやポット売りは丈夫ですが、前述のリスクがある。屋外ビオトープなら、丈夫なポット売りの水上葉を選び、しっかり洗ってから植えるのが一番定着しやすいでしょう。
ネット通販と実店舗どっち?良質な水草をどこで買うのがベストか比較
「近くに良いホームセンターがない」「珍しい種類の水草が欲しい」という場合は、ネット通販の出番です。チャーム(charm)などの大手アクアリウム通販サイトは、品質管理もしっかりしており、種類も圧倒的です。
それぞれのメリット・デメリットを整理してみましょう。
【表2:水草購入場所のメリット・デメリット比較】
| 購入場所 | メリット | デメリット | こんな人におすすめ |
| ホームセンター(カインズ等) | ・実物を見て選べる<br>・送料がかからない<br>・ついでに日用品も買える | ・種類が少ない<br>・管理状態にばらつきがある<br>・店員に詳しい人がいない場合も | ・まずは安く始めたい人<br>・定番種で十分な人<br>・自分の目で確かめたい人 |
| アクアリウム専門店 | ・状態が最高に良い<br>・珍しい水草がある<br>・店員に相談できる | ・価格が高め<br>・敷居が高く入りにくい<br>・店舗数が少ない | ・こだわりのレイアウトを作りたい人<br>・失敗したくない人<br>・プロのアドバイスが欲しい人 |
| ネット通販 | ・種類が圧倒的に豊富<br>・口コミで評判を確認できる<br>・自宅に届くので楽 | ・実物が見られない<br>・送料がかかる<br>・夏や冬は輸送ダメージのリスク有 | ・近くにお店がない人<br>・大量にまとめ買いしたい人<br>・マニアックな水草が欲しい人 |
私のおすすめの使い分けは、「ベースとなる定番種(ホテイアオイやナガバオモダカ)はホームセンターで買い、アクセントになる彩りの水草や、無農薬にこだわりたい繊細な水草はネット通販で買う」というスタイルです。
ネット通販を利用する場合は、気温に注意してください。真夏や真冬の配送は、いくら梱包が丁寧でも水草にダメージを与える可能性があります。春や秋の穏やかな気候の時期に注文するのがベストです。
ビオトープとメダカと水草の楽しみ方総括
ここまで、屋外ビオトープにおすすめの越冬できる水草や、購入場所について長々とお話ししてきました。
最後に、これだけは伝えたいことがあります。
「ビオトープに完成はない」ということです。
植えた水草が予想以上に増えたり、逆にメダカに食べられてしまったり。冬には枯れたように見えても、春には思いもよらない場所から新芽が出てきたり。そんな「想定外」の連続こそが、生き物を相手にする趣味の面白さです。
完璧なレイアウトを目指して神経質になる必要はありません。「今年はナガバオモダカが元気だな」「おっ、ロタラが水面に顔を出したぞ」と、植物たちの生命力を楽しむおおらかな気持ちで接してください。
今日、この記事を読んだあなたは、もうホームセンターの水草コーナーで迷うことはないでしょう。「越冬できるかどうか」という確かな基準を持って、自信を持って植物を選べるはずです。
さあ、明日の朝は少し早起きして、ビオトープを眺めてみてください。水草の葉についた朝露が朝日を浴びて輝く様子や、その陰からそっと顔を出すメダカの愛らしい姿。その小さな世界には、日々の疲れを癒やしてくれる無限のドラマが詰まっています。
あなたのビオトープライフが、水草の緑とメダカの輝きで満たされますように。それでは、また次の記事でお会いしましょう!
参考




