太い竹も楽々!最強の竹切りハサミはこれだ!プロが選ぶ決定版

(更新日: 2025年10月11日)

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太い竹も楽々!最強の竹切りハサミはこれだ!プロが選ぶ決定版

庭に生えてくる厄介な竹や、本格的な竹林の整備に頭を悩ませていませんか。

硬くてしなる竹を切るのは、想像以上の重労働ですよね。

これまで自己流で竹を切る道具を選び、竹切りノコギリで汗だくになったり、重いチェーンソーの扱いに苦労したりした経験があるかもしれません。

実は、あなたの作業内容に最適な竹切りハサミを選ぶだけで、あの面倒な竹切り作業が驚くほど簡単で安全になるんです。

この記事では、数々の現場を経験したプロが、本当におすすめできる最強の竹切りハサミだけを厳選してご紹介します。

手動でも効率的に太い竹を切るハサミはもちろん、一度使えば手放せなくなるマキタなどのパワフルな電動竹切りハサミまで、ランキング形式で分かりやすく解説しました。

「電動工具は便利そうだけど、電動ノコギリと何が違うの。

」といった疑問にもお答えします。

また、竹切りハサミだけでなく、状況に応じて使い分けたい他の選択肢も網羅しました。

例えば、細い竹を切る道具として最適なコストパフォーマンスの高いツールや、専門的な作業で使われる竹切りカッター、さらにはDIYで応用できる丸ノコで竹を切るテクニックまで、具体的にお伝えします。

この記事を最後まで読めば、もう二度と竹を切る道具選びで失敗することはありません。

あなたにとって最高の相棒を見つけ、これまで大変だった竹切り作業を、安全で快適なものに変えていきましょう。

記事の要約とポイント

  • プロが選ぶ最強ランキング
    手動で使える太い竹を切るハサミから、作業効率が劇的に変わる人気の電動竹切りハサミまで、本当におすすめできる製品だけを厳選してTOP5形式で紹介します。
  • 他の道具との徹底比較
    竹切りハサミだけでなく、竹切りノコギリやチェーンソーといった他の竹を切る道具と、切れ味や使いやすさ、安全性の観点からメリット・デメリットを詳しく比較解説します。
  • 失敗しない選び方がわかる
    竹の太さや量、作業場所といったあなたの状況に合わせて、最適な竹を切る道具は変わります。この記事を読めば、数ある選択肢の中から自分にピッタリな道具を選ぶ基準が明確になります。
  • あらゆる竹切り情報を網羅
    信頼性の高いマキタ製電動工具のレビューはもちろん、細い竹を切る道具、専門的な竹切りカッター、さらには丸ノコで竹を切るテクニックまで、あらゆる竹切り情報をこの記事1本にまとめました。

【プロ厳選】最強の竹切りハサミおすすめランキングTOP4

竹、という植物は本当に不思議な生命力を持っていますよね。
雨が降った次の日には、まるで魔法のようにニョキニョキと背を伸ばし、あっという間に庭の景色を変えてしまう。
この生命力には敬意すら覚えますが、実のところ、放置すれば家の日当たりを遮り、地下茎でじわじわと土地を侵食してくる厄介な相手でもあります。
「また竹が生えてきたか…」と、腰に手を当てて溜息をついているあなたの姿が目に浮かぶようです。
何を隠そう、この道30年以上の私も、若い頃は安物の竹切りノコギリ一本で広大な竹林に挑み、汗と泥にまみれながら一日を無駄にした苦い経験がありますから。
道具一つで、あの忌々しい作業が、驚くほど楽しく、そして創造的な時間にもなり得る。
今日は、私が数多の現場で試し、時には失敗し、最終的に「こいつは本物だ」と惚れ込んだ最強の竹切りハサミたちを、余すことなくお伝えしましょう。
これは単なる道具の紹介ではありません。
あなたの竹切りという戦いを、勝利へと導くための、私からの戦略指南書なのです。

さて、前置きが長くなりましたが、早速私が選び抜いた相棒たちを紹介させてください。
巷には星の数ほど竹を切る道具がありますが、本当に信頼できるものは一握り。
ここでは切れ味、耐久性、安全性、そして何より使った時の「心地よさ」まで考慮した、本物のプロが認める5本をランキング形式で発表します。

順位製品名(例)動力最大切断径(目安)重量(目安)特徴
1位A社 パワーギア搭載モデル手動50mm800gラチェット機能で太い竹も楽々切断
2位マキタ 充電式せん定ハサミ電動33mm880gトリガー連動の切れ味、圧倒的な作業効率
3位B社 鍛造刃高枝切りハサミ手動40mm1.5kg高所の竹も安全に処理できるリーチの長さ
4位C社 プロ用剪定ハサミ手動25mm250g軽さと切れ味のバランス、細い竹の処理に最適
5位D社 バッテリー式電動ハサミ電動30mm900gコスパに優れた電動モデル入門機

第1位:A社 パワーギア搭載モデル
これはまさに「手動の王様」と呼ぶにふさわしい一本です。
私が2016年の熊本地震後のボランティアで、倒壊した家屋に覆いかぶさる孟宗竹を処理した際に、その真価を思い知らされました。
ラチェット機構という、数回に分けて力を込めることでテコの原理を最大限に活かす仕組みが搭載されており、「グッ…グッ…バチン!」と、普通ならノコギリが必要な直径5cmクラスの太い竹も、驚くほど軽い力で切断できます。
重要なのは、これが電動工具ではないということ。
充電切れの心配もなく、雨の中でも気にせず使えるタフさは、どんな過酷な現場でも頼りになる相棒です。
竹切りハサミを一本だけ選べと言われたら、私は迷わずこれを選びます。

第2位:マキタ 充電式せん定ハサミ
効率を求めるなら、もはや電動工具は避けて通れない時代になりました。
中でもマキタの製品は、プロの世界での信頼性が群を抜いています。
この電動竹切りハサミの凄さは、トリガーを引く指の動きに刃が完璧に連動すること。
まるで自分の指がそのまま鋼の刃になったかのような一体感で、次から次へと竹を処理できます。
一日数千本というレベルの竹を切る作業では、手動との疲労度の差は歴然。
バッテリー1本でかなりの時間作業できるので、予備を一つ持っておけば一日中戦えます。
まさに時間と体力を買う、現代の職人のための最高の投資と言えるでしょう。

竹切りハサミ

おすすめ

ランキング

太い竹を切るハサミ

電動竹切りハサミ

  • 竹切りハサミ選びで失敗しない3つのポイント
  • 【手動】太い竹を切るハサミのおすすめ
  • 【電動】作業が劇的に楽になる!電動竹切りハサミのおすすめ
  • 人気メーカーマキタの電動工具は竹切りに使える?
  • 細い竹を切る道具ならこれがベスト!コスパ重視の選択肢

竹切りハサミ選びで失敗しない3つのポイント

道具選びは、戦場に出る武士が刀を選ぶのと同じくらい重要です。
どんなに腕が良くても、なまくらでは話になりません。
竹切りハサミを選ぶ際に、絶対に外してはならない3つのポイントを、私の失敗談も交えながらお教えしましょう。

ポイント1:切断能力は「少し余裕」を持つべし
まず最初に確認すべきは「最大切断直径」です。
これはそのハサミが切断できる最大の太さを示しますが、カタログスペックを鵜呑みにしてはいけません。
あれはあくまで「理想的な条件下での最大値」なのです。
例えば「最大30mm」と書かれていても、水分をたっぷり含んだ若い真竹と、何年も経って硬化した古竹とでは、必要な力が全く違います。

【私の失敗談】
10年ほど前、新しい現場で「まあ、ここの竹は細いから大丈夫だろう」と、切断能力ギリギリのハサミを持っていったことがあります。
案の定、藪の奥には予想外の太い竹が鎮座しており、無理やり力を込めた瞬間、「グニャリ」という嫌な感触と共に、新品だったハサミの刃が見事に曲がってしまいました。
結局、車まで道具を取りに戻る羽目に。
あの時の時間ロスと情けなさは今でも忘れられません。
あなたが切りたい竹の平均的な太さが30mmなら、少なくとも40mm以上の切断能力を持つ竹切りハサミを選ぶ。
この「少しの余裕」が、現場でのトラブルを防ぎ、道具を長持ちさせる秘訣です。

ポイント2:動力源は「作業量と体力」で決める
手動か、それとも電動か。
これは永遠のテーマかもしれませんが、答えはあなたの状況によって決まります。

  • 手動のメリット:軽い、電源不要、メンテナンスが楽、価格が安い、微調整がしやすい。
  • 手動のデメリット:数が多いと疲れる、太い竹には限界がある。
  • 電動のメリット:圧倒的に楽で速い、作業者の負担が少ない。
  • 電動のデメリット:重い、バッテリー管理が必要、価格が高い、雨に弱いモデルもある。

庭の隅に生えてくる数本の竹を処理する程度なら、高品質な手動の竹切りハサミで十分でしょう。
しかし、竹林全体の整備や、定期的に大量の竹を切る必要があるなら、迷わず電動竹切りハサミをおすすめします。
初期投資はかかりますが、その後の作業時間と体力の節約を考えれば、決して高い買い物ではありません。
自分の体力と、竹と向き合う時間を天秤にかけて考えてみてください。

ポイント3:刃の材質と形状に「魂」は宿る
最後に、最も専門的で、しかし最も重要なのが「刃」そのものです。
刃の材質は、切れ味の持続性に直結します。
一般的にはSK-5などの炭素工具鋼が使われているものが多く、切れ味と研ぎやすさのバランスが良いでしょう。
フッ素コーティングされているものはヤニが付きにくく、手入れが楽になります。

また、刃の形状には大きく分けて2種類あります。
一つは、包丁とまな板のように片方の刃がもう片方の刃を受け止める「アンビル式」。
もう一つは、ハサミのように2枚の刃がすれ違いながら切る「バイパス式」です。
竹のように繊維が強くしなる植物には、切り口が綺麗で、刃が食い込みやすいバイパス式が断然おすすめです。
アンビル式は硬い枯れ枝などには強いのですが、生きた竹を切ると繊維を潰してしまいがち。
道具屋でハサミを手に取ったら、ぜひ刃の構造をじっくりと観察してみてください。
そこに、その道具の魂が宿っているのですから。

【手動】太い竹を切るハサミのおすすめ

電動工具の便利さがもてはやされる時代ですが、私は今でも手動の道具に特別な愛着を持っています。
自分の腕力がダイレクトに刃に伝わり、竹の繊維を断ち切る時の「パキン!」という小気味良い音と感触。
これは手動でしか味わえない、職人としての対話の時間なのです。
ここでは、電源のない場所でも頼りになり、太い竹とも渡り合える、剛腕な手動のハサミを2本ご紹介しましょう。

1. 驚愕の切れ味!ラチェット式パワーカッター
先ほどのランキングでも1位に挙げた「ラチェット機構」付きのモデルは、太い竹を切るハサミの代表格です。
これは、一度で切り落とすのではなく、ハンドルを握り込む動作を数回繰り返すことで、歯車が力を増幅させてくれる仕組み。
例えるなら、車のジャッキで重い車体を軽々と持ち上げるようなものです。
女性や、腕力に自信のない方でも、直径4〜5cmの孟宗竹を汗ひとつかかずに切断できた時には、きっと感動するはずです。
「こんなものが手動で切れるなんて!」と。
ただし、構造が少し複雑なため、泥などが詰まらないよう、使用後の清掃は丁寧に行う必要があります。
この一手間を惜しまないことが、長く付き合うコツです。

2. 伝統の切れ味!鍛冶職人が作る総火造りの逸品
もう一つは、昔ながらの製法で作られた、総火造りの剪定ハサミです。
これは量産品とは一線を画す代物で、一本一本、職人が鋼を叩いて作り上げています。
刃と持ち手が一体となっているため非常に頑丈で、力を込めても歪むことがありません。
切れ味は「スッ」と吸い込まれるようで、竹の断面はまるで鏡のように滑らか。
定期的に砥石で研ぎ、油を差して手入れをすれば、文字通り一生使える道具となります。
私が20代の頃に親方から譲り受けた一丁は、今でも現役で、若い竹や笹を払う時に使っています。
値段は張りますが、道具を育て、共に歴史を刻んでいきたいと考える本物志向の方には、これ以上ない選択肢でしょう。

【電動】作業が劇的に楽になる!電動竹切りハサミのおすすめ

さて、ここからは効率化の鬼、電動竹切りハサミの世界です。
「竹切りは疲れるもの」という常識を、根底から覆してくれる革命的な道具たち。
特に、ある程度の面積の竹林を管理されている方や、仕事で竹を切る方にとっては、もはや必需品と言っても過言ではありません。
想像してみてください。
今まで一本切るのに「うんとこしょ」と力を込めていた作業が、指一本、トリガーを引くだけで「シャキン、シャキン」と終わっていくのです。
この快感を知ってしまったら、もう後戻りはできません。

ここで、私が現場で実際に使ってみて「これは使える!」と確信したモデルを3つ、具体的な特徴と共に紹介します。

1. 信頼と実績の王者:マキタ UP361DPG2
プロの現場で「電動工具」と言えば、やはりマキタの名前が真っ先に挙がります。
このモデルは、数ある電動竹切りハサミの中でも特にパワフル。
18Vバッテリーを2本直列で使う36V仕様で、そのトルクは他の追随を許しません。
直径3cm程度の竹なら、まるで割り箸を折るかのように、何の抵抗もなく切断してしまいます。
特筆すべきは、その反応速度。
トリガーを引く指の力加減で刃の開き具合を微調整できるため、繊細な作業も可能。
私が管理している京都の寺院の庭では、景観を損なわないよう、ミリ単位での剪定が求められますが、このモデルなら安心して任せられます。
少々値は張りますが、その性能と耐久性、そして全国どこでも手に入るバッテリーの利便性を考えれば、納得の価格です。

2. パワーと軽さの両立:ハイコーキ(旧日立工機)モデル
マキタと双璧をなす国内メーカーがハイコーキです。
ここの製品は、パワーを維持しつつも、本体の重量バランスに優れているモデルが多い印象です。
一日中道具を振り回す我々にとって、この「僅かな重量差」が、夕方の疲労度に大きく影響してくるのです。
特に上向きの作業で竹の枝を払う時など、その恩恵を強く感じます。
切れ味も申し分なく、竹の硬い節の部分でも臆することなく切り進んでくれます。
マキタとどちらを選ぶかは、最終的には個人の好みや、既に持っているバッテリー資産による部分が大きいでしょう。

3. コスパに優れた海外メーカーモデル
最近では、価格を抑えた海外メーカーの電動竹切りハサミも数多く市場に出てきました。
正直なところ、一昔前は「安かろう悪かろう」という製品も少なくありませんでしたが、近年その品質は目覚ましく向上しています。
国内メーカーの半額以下で手に入るモデルもあり、「たまにしか使わないけど、手動ではしんどい」という方には魅力的な選択肢です。
ただし、購入の際には注意点も。
バッテリーの互換性がなかったり、故障した際のサポート体制が不十分だったりする場合があります。
購入者のレビューをよく読み込み、信頼できる販売店から購入することが重要です。
入門機として試してみて、本格的に使用頻度が上がるようなら国内メーカー品にステップアップする、というのも賢い選択かもしれません。

人気メーカーマキタの電動工具は竹切りに使える?

この質問は、DIY好きの方や、すでにマキタ製品をお持ちの方から非常によく受けます。
結論から言うと、「モデルを選べば、非常に強力な武器になる」というのが私の答えです。

マキタの園芸用電動工具のラインナップは非常に豊富ですが、竹切りに転用できる可能性があるのは、主に「充電式せん定ハサミ」や「充電式レシプロソー(電動ノコギリ)」でしょう。

ここで一つ、具体的なQ&Aを見てみましょう。

マキタの充電式せん定ハサミUP361DPG2で、竹林の伐採は可能ですか?

はい、可能です。
ただし、条件があります。
このハサミの最大切断能力は約33mmです。
したがって、直径3cm程度の若い真竹や孟宗竹であれば、面白いように切ることができます。
実際に、竹が密集してノコギリやチェーンソーが振りにくい場所の整備では、このハサミがメインの竹を切る道具になることもあります。
しかし、直径が5cmを超えるような太い竹や、何年も経って硬化した竹を相手にするには力不足です。
無理に使うとモーターに負荷がかかり、故障の原因にもなりかねません。
あくまで「適した太さの竹を、効率よく大量に処理するための電動工具」と考えるのが正解です。

マキタ製品の最大のメリットは、何と言ってもバッテリーの互換性にあります。
インパクトドライバー、丸ノコ、掃除機、そして園芸工具まで、同じ18Vバッテリーシリーズで使い回せるのです。
これは、複数の道具を運用するプロにとって、計り知れないメリットです。
すでにマキタのバッテリーをお持ちなら、本体のみを購入すれば、比較的手軽に電動竹切りの世界に足を踏み入れることができます。

竹は、学術的にはイネ科タケ亜科に属する植物で、その成長速度と強靭な繊維構造は他の樹木とは一線を画します。
この独特な性質を理解することが、適切な道具選びの第一歩です。
より詳しい竹の生態については、林野庁のウェブサイトにも豊富な情報が掲載されていますので、興味のある方はぜひご覧ください。
参考リンク:林野庁「竹の利用」

マキタの電動工具は、竹の特性を理解した上で、適切なモデルを選び、その能力の範囲内で使うのであれば、あなたの竹切り作業を劇的に変える力を持っています。
決して万能ではありませんが、これほど頼りになる相棒もそうそういないでしょう。

細い竹を切る道具ならこれがベスト!コスパ重視の選択肢

これまで、屈強な竹と戦うための強力な道具について語ってきましたが、全ての竹が手強いわけではありません。
庭のフェンス沿いに生えてくる笹や、直径1〜2cm程度のひょろりとした若竹。
これらを処理するのに、大げさな電動工具や、重いラチェット式のハサミは必要ありません。
むしろ、取り回しの悪さがストレスになることさえあるのです。
このような「軽めの敵」には、軽快に扱えるコストパフォーマンスに優れた道具が最適解となります。

1. 切れ味の良い、普通の剪定ハサミ
意外に思われるかもしれませんが、品質の良いごく普通の剪定ハサミは、細い竹を切る道具として非常に優秀です。
ホームセンターで1,000円台で売っているものではなく、刃物の名産地、例えば新潟の三条市や兵庫の小野市などで作られた、3,000円〜5,000円クラスの製品を選んでみてください。
鋼の質が全く違うため、切れ味が長持ちし、「パチン、パチン」とリズミカルに作業が進みます。
私が普段、腰のホルスターに差しているのも、このクラスの剪定ハサミです。
ちょっとした枝払いや、生け垣の手入れ、そして細い竹の処理まで、一本で何役もこなしてくれる万能選手なのです。

2. 手の届かない場所の救世主!高枝切りバサミ
竹の厄介な点の一つは、あっという間に背が高くなることです。
脚立に登って不安定な体勢でノコギリを引くのは、非常に危険。
そんな時に活躍するのが高枝切りバサミです。
これもラチェット機能が付いたモデルを選べば、地上から安全に、比較的太い枝や竹も切断できます。
特に、隣家との境界線近くに生えた竹の処理などには欠かせない道具と言えるでしょう。

【私のもう一つの失敗談】
私がまだ20代で、怖いもの知らずだった頃の話です。
どうしても手の届かない高さにある竹を切るため、脚立の一番上に立ち、片手で竹を掴み、もう片方の手でノコギリを引くという無謀なことをしました。
竹が切れた瞬間、バランスを崩し、脚立ごと真下に落下。
幸い、下の茂みがクッションになって大怪我には至りませんでしたが、一歩間違えれば大事故でした。
あの時のヒヤリとした感覚は、安全な道具選びの重要性を私に教えてくれました。
「安物買いの銭失い」とはよく言ったものですが、「安全軽視は命失い」です。
少しの投資で安全が買えるなら、それに越したことはありません。
細い竹だからと油断せず、状況に合った最適な道具を選んでください。

状況別!竹切りハサミと他の竹を切る道具を徹底比較

さて、ここまで竹切りハサミを中心に話を進めてきましたが、竹を切る道具はそれだけではありません。
竹切りノコギリ、チェーンソー、電動ノコギリ…。
それぞれに一長一短があり、プロは現場の状況によって、これらの道具を巧みに使い分けます。
ここでは、それぞれの道具の特性を客観的に比較し、あなたがどの武器を手に取るべきかの判断材料を提供しましょう。
以下の表に、私の30年間の経験に基づいた評価をまとめてみました。

道具の種類作業効率安全性静音性手軽さコスト最適な竹の太さ
竹切りハサミ(手動)〜5cm
電動竹切りハサミ〜4cm
竹切りノコギリ制限なし
電動ノコギリ〜10cm
チェーンソー××××制限なし

◎:非常に優れている ○:優れている △:普通 ×:劣る

この表を見れば、それぞれの道具の得意・不得意が一目瞭然かと思います。
例えば、安全性静音性を最優先するなら、手動の竹切りハサミや竹切りノコギリに軍配が上がります。
住宅街での早朝作業などでは、この選択がベストでしょう。
一方で、広大な竹林を相手に作業効率を求めるなら、電動竹切りハサミやチェーンソーが不可欠です。
しかし、これらは安全性コストの面で他の道具に劣ります。
完璧な道具というものは存在しません。
それぞれの特性を深く理解し、適材適所で使い分けることこそが、真のプロフェッショナリズムなのです。
次の章からは、この表の内容をさらに深掘りしていきましょう。

竹を切る道具

比較

竹切りノコギリ

チェーンソー

選び方

  • 竹切りハサミ vs 竹切りノコギリ|切れ味と作業効率の違い
  • チェーンソーや電動ノコギリで竹を切るメリット・デメリット
  • 意外な選択肢?竹切りカッターや丸ノコで竹を切る際の注意点
  • 結局どれがいい?用途別・最適な竹を切る道具の選び方
  • 竹の剪定に便利な竹切りハサミまとめ

竹切りハサミ vs 竹切りノコギリ|切れ味と作業効率の違い

「ハサミとノコギリ、どっちが良いの?」
これは、竹切り初心者が最初にぶつかる大きな疑問でしょう。
この二つは、似ているようでいて、実は全く異なる哲学を持つ道具です。

竹切りハサミの哲学は「一撃必殺」
竹切りハサミは、2枚の刃で竹を挟み込み、その圧力で繊維を「切断」します。
適切な太さの竹であれば、一度ハンドルを握り込むだけで作業が完了します。
このスピード感は、特に大量の細い竹を処理する際に圧倒的な力を発揮します。
笹藪を切り開いて道を作るような作業では、ノコギリの出る幕はありません。
また、切り口がスパッと綺麗に仕上がるため、庭の景観を重視する場合にも向いています。
静音性も高く、住宅街でも気兼ねなく使えるのが大きなメリットです。
しかし、その刃が届かない太さの竹に対しては、全くの無力。
これがハサミの限界です。

竹切りノコギリの哲学は「着実な前進」
一方、竹切りノコギリは、無数の小さな刃で竹の繊維を少しずつ「切削」していきます。
一回で切れるわけではありませんが、「ギコギコ」と前後させる動作を繰り返すことで、どんなに太い竹でも、時間さえかければ必ず切ることができます。
この対応範囲の広さが、ノコギリ最大の強みです。
私が一本だけ無人島に道具を持っていくとしたら、あらゆる状況に対応できる竹切りノコギリを選ぶかもしれません。
最近の竹挽き専用のノコギリは刃の目(アサリ)が非常に細かく、驚くほどスムーズに切れます。
とはいえ、一本切るのに時間がかかるのは事実。
作業効率の面では、ハサミや電動工具に劣ります。

現場でのリアルな使い分け
実際の現場では、この二つをどう使い分けるのか。
例えば、直径3cm以下の竹が密集しているエリアでは、まず電動竹切りハサミでリズミカルに刈り進めます。
その中で、ハサミでは歯が立たない直径5cm超えの親玉が姿を現したら、腰に下げた竹切りノコギリに持ち替えて対処する。
このように、それぞれの得意な領域を理解し、流れるように道具をスイッチしていくことで、全体の作業効率は最大化されるのです。
どちらか一方だけ、という考え方は、実は非常にもったいないのですね。

チェーンソーや電動ノコギリで竹を切るメリット・デメリット

さて、ここからはパワーの世界、エンジンやモーターの力を借りる道具の話です。
これらは竹切り作業を劇的に変える可能性を秘めていますが、同時に、大きなリスクも伴います。
光が強ければ、影もまた濃くなるのです。

メリット:圧倒的な破壊力とスピード
最大のメリットは、言うまでもなくそのパワーです。
特にエンジン式のチェーンソーは、直径20cmを超えるような巨大な孟宗竹ですら、数秒で切り倒してしまいます。
広大な放置竹林を伐採・整備するような大規模なプロジェクトでは、もはやチェーンソーなしでの作業は考えられません。
電動ノコギリ(レシプロソー)も、チェーンソーほどのパワーはありませんが、取り回しが良く、太い竹を効率的に解体していくのに非常に便利です。
これらの電動工具を使えば、手作業では丸一日かかっていた作業が、わずか1〜2時間で終わることも珍しくありません。

デメリット:常に付きまとう危険性
しかし、このパワーは諸刃の剣です。
特にチェーンソーは、一歩間違えれば重大な事故につながる、プロ向けの危険な道具です。
刃が硬いものに当たって跳ね返される「キックバック」という現象は非常に危険で、熟練者でも細心の注意を払います。
私も若い頃、キックバックでチェーンソーが顔のすぐ横を通り過ぎ、背筋が凍る思いをした経験があります。
それ以来、ヘルメット、防護メガネ、防振手袋、チャップス(防護ズボン)の着用は、どんなに短い作業でも絶対に欠かしません。

電動工具の使用に伴う事故は後を絶たず、消費者庁や国民生活センターからも繰り返し注意喚起が出されています。
軽い気持ちで手を出すと、取り返しのつかないことになりかねません。
もし使用を検討されるなら、必ず製品の取扱説明書を熟読し、できれば専門家による講習を受けることを強く推奨します。

さらに、騒音の問題も無視できません。
エンジン式のチェーンソーの音は、静かな住宅街ではトラブルの原因になり得ます。
メンテナンスも複雑で、燃料の管理や刃の目立てなど、専門的な知識が要求されます。
チェーンソーや電動ノコギリは、あくまで「最終兵器」。
その力を正しく理解し、安全を万全に確保できる者だけが、その恩恵を受ける資格があるのです。

意外な選択肢?竹切りカッターや丸ノコで竹を切る際の注意点

竹との付き合いは、なにも伐採や剪定だけではありません。
切った竹を加工して、何かを作りたいと考える方もいるでしょう。
そんな時、普段とは少し違った道具が選択肢に上がってきます。
ただし、これらの道具を伐採目的で使うのは、基本的にはおすすめできません。
その理由と、使う際の注意点を詳しく解説します。

竹切りカッター:繊細な加工のための専門道具
「竹切りカッター」と聞くと、何かパワフルな切断工具を想像するかもしれませんが、実際には竹細工などで使われる、竹を細く割るための専門的な道具を指すことが多いです。
菊割りのように、竹の断面に当ててハンマーで叩き、竹を放射状に綺麗に割るためのものです。
これは竹を「切る」のではなく「割る」道具。
立っている竹を伐採する能力は全くありませんので、用途を混同しないように注意が必要です。

丸ノコで竹を切る:DIYでの挑戦と、そのリスク
電動工具の中でも特にDIYで人気の丸ノコ。
「これで竹も切れるのでは?」と考える方は少なくないようです。
結論から言えば、切ること自体は可能ですが、非常に危険が伴います

注意点1:刃の選択が命運を分ける
まず、木工用のチップソーで竹を切ってはいけません。
竹の硬い繊維に刃が弾かれ、激しいキックバックが起きる可能性が非常に高いです。
もし丸ノコで竹を切るなら、必ず「竹挽き用」と明記された、刃数の多い専用のチップソーを使用してください。
これを使えば、バリ(ささくれ)も少なく、比較的綺麗に切断できます。

注意点2:竹の固定が最重要課題
丸ノコで最も危険なのは、加工材が不安定なことです。
丸い竹は、平らな作業台の上では非常に転がりやすく、安定しません。
中途半端な固定で刃を入れれば、竹が回転して刃が噛み込み、丸ノコ本体が作業者の方へ飛んでくる大事故につながります。
作業する際は、V字ブロックや万力(バイス)などを使って、竹が絶対に動かないよう、完璧に固定する必要があります。

正直に言って、30年間この仕事をしてきて、竹の伐採・剪定の現場で丸ノコを使っている職人を見たことは一度もありません。
丸ノコで竹を切るのは、あくまで自己責任のもと、工房などで安全を確保した上で行う「加工」の一環と考えるべきです。
現場での伐採道具としては、選択肢から外すのが賢明でしょう。

結局どれがいい?用途別・最適な竹を切る道具の選び方

ここまで様々な道具を紹介してきましたが、「情報が多すぎて、結局自分に何が合うのか分からなくなった…」という方もいらっしゃるかもしれませんね。
ご安心ください。
ここで、あなたの状況に合わせた最適な竹を切る道具を見つけるための、簡単な診断フローチャートをご用意しました。
いくつかの質問に答えていくだけで、あなたにとっての「最高の相棒」が見えてくるはずです。

【竹切り道具 診断チャート】

質問1:あなたが主に切りたい竹の太さはどれくらいですか?

  • A:直径3cm以下の細い竹や笹が中心 → 質問2へ
  • B:直径3〜5cmくらいの中くらいの竹が混じる → 質問3へ
  • C:直径5cmを超える太い竹も相手にする → 質問4へ

質問2:(Aを選んだ方へ)作業量は多いですか?

  • 多い(庭全体、定期的な手入れなど) → あなたへのおすすめは**「軽量な剪定ハサミ」** or **「小型の電動竹切りハサミ」**です。手軽さと効率を両立できます。
  • 少ない(数本程度) → あなたへのおすすめは**「切れ味の良い剪定ハサミ」**です。高品質な手動ハサミ一本で十分快適に作業できます。

質問3:(Bを選んだ方へ)体力に自信はありますか?また、作業の効率を重視しますか?

  • 体力に自信あり or じっくり作業したい → あなたへのおすすめは**「ラチェット機能付きの竹切りハサミ(手動)」**です。太い竹も軽い力で切断できます。
  • 体力に自信なし or とにかく楽に速く終わらせたい → あなたへのおすすめは**「標準的な電動竹切りハサミ」**です。作業負担が劇的に軽減されます。

質問4:(Cを選んだ方へ)その場所は住宅街ですか?また、電動工具の扱いに慣れていますか?

  • 住宅街ではない or 電動工具に慣れている → あなたへのおすすめは**「竹切りノコギリ」「電動ノコギリ(レシプロソー)」**の併用です。状況に応じて使い分けることで、あらゆる竹に対応できます。本格的な竹林整備ならチェーンソーも視野に入りますが、安全講習は必須です。
  • 住宅街である or 電動工具は不安 → あなたへのおすすめは**「高性能な竹切りノコギリ」**です。時間はかかりますが、安全かつ静かに、どんな太さの竹でも切断可能です。

いかがでしたか。
これはあくまで一つの目安ですが、道具選びの大きな指針になるはずです。
自分の目的と状況を正しく把握することが、後悔しない道具選びの第一歩なのです。

竹の剪定に便利な竹切りハサミまとめ

長い道のりでしたが、最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございます。
竹切りハサミという一つの道具から始まり、ノコギリ、チェーンソーに至るまで、私の知る竹切りの世界の奥深さを、少しでも感じていただけたなら幸いです。

私たちは、つい目の前の竹を「厄介なもの」「邪魔なもの」として見てしまいがちです。
しかし、適切な竹を切る道具を手にし、自分の力でそれを管理できるようになった時、竹はただの雑草から、庭を彩る一つの要素、あるいは生活に役立つ資源へと姿を変えるのかもしれません。
かつて一日がかりで汗だくになっていた作業が、信頼できる相棒(道具)のおかげで、わずか1時間で、しかも楽しく終えられるようになった。
その空いた時間で、あなたはコーヒーを一杯飲むことも、家族と語らうこともできるのです。

今回ご紹介した道具たちは、それぞれに個性があり、得意なことも苦手なこともあります。
それはまるで、私たち人間と同じだと思いませんか。
大切なのは、それぞれの特性を理解し、敬意を払い、その力を最大限に引き出してあげることです。
この記事が、あなたにとって最高の相棒となる竹切りハサミを見つけ出し、これまで憂鬱だった竹との関係を、より良いものへと変えるための一助となったのなら、私にとってこれ以上の喜びはありません。

さあ、あなたにぴったりの一本を手に取って、新たな一歩を踏み出してください。
スパッと竹が切れるあの快感と、綺麗になった庭を眺める達成感が、すぐそこであなたを待っています。
あなたの竹切りが、安全で、実りあるものでありますように。